読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

無駄なものはない

昨日は、昔の職場仲間の飲み会でした。

私がこの3月で定年退職すると、OBが6人、現役が2人になります。

昨日の会合では、先輩諸氏から慰労の言葉があり、とても恐縮した次第です。

今の職場を離れても、助言や指導を仰げる先輩がいることは、

とても心強く思います。

 

さて、一昨日に続いて、昨日も日経新聞

「組織」と「仕事」に関する興味深い記事が掲載されていました。

記事のタイトルは、『怠けアリにも働きあり?』です。

 

記事によると、

アリの集団は常に全ての個体が働くより、

働かないアリがいた方が長く存続できることを、

北海道大大学院農学研究院の長谷川英祐准教授の研究チームが突き止めたそうです。

「働き者のアリが疲れて休んだ時、

怠け者とみられていたアリが代わりに働くため」とのことでした。

 

長谷川准教授によると、アリやハチといった「社会性昆虫」の集団には、

ほとんど働かない個体が常に2~3割存在するとのことで、

短期的な生産効率を下げるため、

自然界になぜ存在するのかが大きな謎だったそうです。

 

また、記事では、長谷川准教授の次のようなコメントも紹介されていましたが、

この内容が実に含蓄に富んだものでした。

 

『一見無駄な働かないアリも、集団の長期的存続には欠かせない。

 人間も含め、短期的効率を求めすぎると、

 組織が大きなダメージを受けることがある。』

 

『組織運営に当たり、長期的存続の観点を含めて考えることの重要性が示された。

 会社で働かないと思われている人も、相対的に腰が重いだけで、

 ピンチとなれば活躍する可能性はある』

 

この記事を読んで思い出したのが「パレートの法則」です。

「経済において、全体の数値の大部分は、

全体を構成するうちの一部の要素が生み出している」という理論で、

よく例に挙げられる事象として、

『売上の8割は、全従業員のうちの2割で生み出している。』というものがあります。

 

今回のアリの事例は、怠け者が「2割から3割」とのことで、

例に挙げられた事象とは異なりますが、「逆もまた真なり」ということでしょうか…。

 

いずれにしても、この世の中には「無駄なものはない」ということが分かります。

荘子の言う「無用の用」なのでしょうか?