しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

残留か離脱か

これまで私はほとんど気にも留めていませんでしたが、

最近、英国のEU(欧州連合)離脱に関する報道が多くなった気がします。

今日24日の産経新聞一面コラム・「産経抄」もこの話題でした。

 

でも、どうして英国はEUから離脱する必要があるのでしょう?

ちょっと気になって、ネットで文献を調べてみると、

英国は1973年に当時のEC(欧州共同体)に加盟したけれども、

自由化・規制緩和を指向する英国内には常に、

EC・EUにおける政治統合や権限の集中に対する反発や、

自国の議会主権の侵害に対する懸念がくすぶっていて、

近年は欧州債務危機の発生やEU諸国から英国に押し寄せる労働移民の急増を受けて、

EU離脱を求める声が強まっていることなどから、

今年の6月にはEUからの離脱の是非を問う国民投票が行われるとのことでした。

 

う~む、どうやらこの問題は根が深いようです。

また、EU離脱の貿易面における影響に関しては、

日経新聞電子版に次のような解説がありました。

 

『英国はEUの単一市場から出ていくことになり、

 EUとの間で関税などについて新たな貿易協定を結ぶ必要がある。

 ノルウェーのように欧州経済領域(EEA)に加盟すれば、 

 EUの外にいながら単一市場のメリットを享受できる。

 ただしその場合、英国がEUの規則を受け入れる必要があり

 離脱のメリットは限られる。

 スイスのようにEU加盟各国と2国間協定を結ぶという選択肢もある。』

 

『また英国はEU以外の国々とも

 自由貿易協定(FTA)などを巡る交渉を新たに始める必要が出てくる。 

 一国では交渉力が大きく低下し、企業の輸出競争力などに不利に働くとみられる。』

 

この解説を読むと、EU離脱はデメリットの方が大きいと私には思われます。

ところで、国内問題が国際情勢などに左右される事例は、

なにも英国に限ったことではありません。

日本に関しては、日米同盟しかり、TPPしかり……。

 

米国大統領選挙と同じように、英国のEU離脱問題も

わが国にとって遠い国の出来事ではなく、

自国の国益にかかる問題として考える必要があるのかもしれません。

なにせ今は、グローバルな時代ですから……。