しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

奢れる人も久しからず

今日から3月です。定年退職までいよいよあと一月となりました。

複雑な心境ですが、最後まで平常心を保って勤務を全うしたいと思っています。

 

さて、今日1日の日経新聞電子版「ニュースをこう読む」の

『シャープ追い詰めた「社徳」のなさ』を読んで、

企業にも「社徳」や「社望」が必要なことがよく理解できました。

その記述とは、次のような内容です。

 

『人間に「人徳」「人望」があるように、会社にも「社徳」「社望」がある。

 社徳のある企業とは立派で尊敬され、

 だれもがその企業と取引したい、提携したいと思う存在である。

 逆に社徳のない企業とは自己中心的で威張っており、

 できれば付き合いたくない存在だ。

 シャープの再建が迷走しているが、

 かつては液晶で一時代を築いた同社がなぜ追い詰められたのか。

 大型投資の失敗や経営陣の「無為」などいくつか理由があるが、

 「社徳のなさ」もその一因だったと思われる。』

 

わが家の液晶テレビは、「世界の亀山モデル」です。

数年前、家電量販店で妻と一緒に悩んだ挙句に買ったものです。

画像の美しさと、なりよりもシャープという「ブランド」が購入の決め手でした。

ところが、記事を読むと、どうやらシャープという企業は、

周りから見ると「上から目線」の企業のようで、ちょっとがっかりしました。

記事の最後に書かれた次の文章を読むと、深く考えさせられます。

 

『シャープは一例にすぎない。

 自分が強い立場にいるからといって、横暴なことをすると、

 企業でも個人でもしっぺ返しが待ち受ける。

 「人に優しくすれば、人も優しくしてくれる。

 人に冷たくすれば、人からも冷たくされる」というのは

 子供向けの寓話(ぐうわ)の世界だけの真理ではないのである。』

 

『奢れる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし』

この平家物語の書き出しの内容は、何百年が経っても「真理」なのですね。