今日から3月です。定年退職までいよいよあと一月となりました。
複雑な心境ですが、最後まで平常心を保って勤務を全うしたいと思っています。
さて、今日1日の日経新聞電子版「ニュースをこう読む」の
『シャープ追い詰めた「社徳」のなさ』を読んで、
企業にも「社徳」や「社望」が必要なことがよく理解できました。
その記述とは、次のような内容です。
『人間に「人徳」「人望」があるように、会社にも「社徳」「社望」がある。
社徳のある企業とは立派で尊敬され、
だれもがその企業と取引したい、提携したいと思う存在である。
逆に社徳のない企業とは自己中心的で威張っており、
できれば付き合いたくない存在だ。
シャープの再建が迷走しているが、
かつては液晶で一時代を築いた同社がなぜ追い詰められたのか。
大型投資の失敗や経営陣の「無為」などいくつか理由があるが、
「社徳のなさ」もその一因だったと思われる。』
数年前、家電量販店で妻と一緒に悩んだ挙句に買ったものです。
画像の美しさと、なりよりもシャープという「ブランド」が購入の決め手でした。
ところが、記事を読むと、どうやらシャープという企業は、
周りから見ると「上から目線」の企業のようで、ちょっとがっかりしました。
記事の最後に書かれた次の文章を読むと、深く考えさせられます。
『シャープは一例にすぎない。
自分が強い立場にいるからといって、横暴なことをすると、
企業でも個人でもしっぺ返しが待ち受ける。
「人に優しくすれば、人も優しくしてくれる。
人に冷たくすれば、人からも冷たくされる」というのは
子供向けの寓話(ぐうわ)の世界だけの真理ではないのである。』
『奢れる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし』
この平家物語の書き出しの内容は、何百年が経っても「真理」なのですね。