今日14日の日経新聞『池上彰の大岡山通信~今若者たちへ』を読んで、
米国大統領選挙に関しての疑問の一つが解消しました。
「トランプ旋風」が吹き荒れるなか、
共和党主流派を中心にトランプ氏に対する批判が広がっているそうなのですが、
トランプ氏をそれほど大統領候補にしたくないのなら、
どうして党内で対立候補を一本化しないのか、疑問に思っていました。
池上さんによると、
現在2位につけているテッド・クルーズ上院議員の主張も、
トランプ氏に負けず劣らず、党内主流派には受け入れ難いとのことでした。
具体的には、次のような池上さんの解説がありました。
政府は小さければ小さいほどいいと考え、
社会保障や教育に政府が支出することに反対しています。
税金は少なければ少ないほどいいと主張する
保守派草の根運動「茶会」(ティーパーティー)の支持を受けています。
さらに進化論を否定。神様がアダムとイブをお作りになったのであって、
人間が猿の仲間から進化したなどという理論はとんでもないと考えています。
妊娠中絶や同性婚にも反対。地球温暖化など起きていないと主張しています。』
う~む、………(絶句)。「二の句が継げない」とはこのことです。
このような超保守的な主張の持ち主の候補者だとは知りませんでした。
なお、クルーズ候補の支持者には、
子どもを学校に通わせると進化論を教えられるから、
自宅で自分で教えているという、学校不信の女性もいるそうです。
悩み多き共和党の候補者選びを見ていると、
かつての日本の某政党の代表選びのことを思い出しました。
一国のトップに相応しい人材がなかなか見つからないのは、
米国も同じであることが記事を読んでよく分かりましたが、
激しい予備選挙を戦う中で最終的に選ばれた候補者は、
議院内閣制の日本よりかはまだ「立派な(?)」人物なのかもしれません。