今日、36年間の公務員生活を終えました。
退職者感謝状贈呈式も午前中に終わり、
お昼過ぎには帰宅しましたので、いつもより早めの日記を書いています。
今は、若い頃に想像していた「解放感」や「安堵感」といったものはほとんどなく、
あるのは「寂寥感」や「脱力感」といったところでしょうか……。
その一方で、明日からは
さっそく新しい職場で勤務しなければならないという緊張感があります。
ところで、退職の日に当たり、
加戸前知事が、3月末に退職される職員に、
明治の詩人、与謝野晶子が歌集『草の夢』の中で詠んでいる
『劫初より つくり営む殿堂に われも黄金の 釘一つ打つ』
という歌を、はなむけに贈られてきたことを思い出しました。
私は「県庁」という殿堂に、「釘の一本」は打つことができたのでしょうか?
自らに問いかけると、内心忸怩たるものがあります。
この日記に目を通してくれている、かつての同僚の皆さん、
長い間、本当にお世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いします。