今月17日の日曜日に放映されたNHKスペシャル
『老人漂流社会~団塊世代、忍び寄る老後破産』を
身につまされる思いで見ました。
まずは、団塊世代が直面している現状について、
番組HPに次のような分かりやすい解説がありましたので、
引用させていただきます。
『「団塊世代」は、1947~51年生まれの戦後世代で、
およそ1千万人に上る。
終身雇用制で、比較的余裕があると思われてきた世代だが、
実はバブル崩壊に直面し、所得や退職金は減少。
自ら高齢者となったが、長寿化で親の介護負担が重くのしかかっている。
その上、就職氷河期に直面した団塊ジュニアは、不安定就労な割合が高く、
自立できずに同居している未婚者だけで300万人に上る。
年金だけで、親の介護や、子の支援がままならず、
貯蓄を切り崩して生活している世帯が多く、
民間シンクタンクの分析によれば、
年金だけで暮らす団塊世代の預金残高は、年間90万円ほど目減りし続けている。
さらに今回、団塊世代が多く居住している首都圏の団地で
アンケート調査を行ったところ、団塊世代の半数以上が
「生活のために働いている」と答えていることも分かった。』
ここに書かれているとおり、
番組では、親の介護と子の支援に日々格闘されている
団塊世代ご夫婦の涙ぐましい姿がありました。
う~む、そもそも日本の高齢者はお金持ちで、
家計金融資産の約半分は65歳以上が持っているというデータもありますが、
同じ高齢者でも世代内格差があるということがよく分かります。
実は、私も他人事ではありません……。
同居している米寿の父は、最近めっきり身体が衰えてきました。
介護が必要になる日が確実に近づきつつあります。
また、娘も今はシングルマザー。
普段は仕事で手一杯で、精神的にもゆとりがなく、
もうすぐ5歳になる孫娘を自力で育てることが困難な状態で、
必然的に私の妻が孫娘の面倒を見ることになります。
ですから、まさに「親の介護」と「子の支援」に直面しています。
ただ、問題はここからで、我が家も貯蓄はあまりなく、いざという時が心配です。
忍び寄る危機に漂流しないよう、しっかりリスク管理をしなければなりません。
できるかどうか自信がありませんが……。