しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

八百万の神々

「平成28年熊本地震の経済活動への影響について」という資料が、

今月25日に内閣府から公表されています。

 

資料によると、

・交通インフラ等は復旧しつつあり、

 九州新幹線や高速道路といった九州を南北につなぐ大動脈が、

 今月中には復旧する見込みであること

・熊本には半導体や自動車の産業集積地域があり、

 当初はサプライチェーンを通じて他地域の生産にも影響がみられたが、

 大手企業を中心に順次生産を再開する動きであること

が説明されていました。

(新幹線は、今日の午後に全線で運転が再開されたそうです。)

 

う~む、地震発生からまだ半月も経っていないのにこの回復力……。

関係者の皆様の、昼夜を問わない復旧への御努力に、ただただ頭が下がる思いです。

 

一方、観光への影響については、

被災地を中心に九州の他地域を含め、

 国内外観光客に旅行の取り止めの動きがあること

・九州への観光は複数県に渡って行われる場合が多く、

 ゴールデンウィークを前に、先行き懸念の声が聞かれること

地震のイメージなど心理的な影響が、インバウンドを中心に、

 広域的に出てくるのではないかとの先行き懸念が聞かれ、

 九州が元気になるような前向きな取組が重要であること

が指摘されていました。

 

ところで、日経新聞電子版を読んでいると、

一条真也さんがコラムで、「神道とは何か」(鎌田東二著:PHP新書)の

次のような文章を引用されていました。

 

『さし昇ってくる朝日に手を合わす。森の主の住む大きな楠にも手を合わす。

 台風にも火山の噴火にも大地震にも、

 自然が与える偉大な力を感じとって手を合わす心。

 どれだけ科学技術が発達したとしても、

 火山の噴火や地震が起こる のをなくすことはできない。

 それは地球という、この自然の営みのリズムそのものの発動だからである。

 その地球の律動の現れに対する深い畏怖の念を、

 神道も、またあらゆるネイティブな文化も持っている。

 インディアンはそれをグレート・スピリット、自然の大霊といい、

 神道ではそれを八百万の神々という』

 

熊本・大分の被災地では、今日も余震が続いているようです。

早く「大地の怒り」が静まりますよう、

私も自然の大霊と八百万の神々に祈りを捧げたいと思います。