しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

住めば都と終の棲家

日経新聞電子版「定年楽園の扉」に、

『定年後の移住、自然重視より地方都市が現実的』というコラムが

掲載されていました。

 

コラムの執筆者、経済コラムニストの大江英樹さんは、

まず初めに、次のように述べられていました。

『私は定年後の地方移住は良いことだと思いますが、

 いきなり自然のど真ん中に入って暮らすのではなく、

 地方都市に移住してみるのが良いのではないかと思っています。

 地方都市、特に県庁所在地クラスの都市であれば、

 東京と比べて便利さはさほど変わらず、快適な生活を送ることができます。』

 

このように書かれた後で、

リタイア後に住みたい町として、大江さんご自身も5年間住まわれたという

愛媛県松山市を挙げられていました。

 

はぃ、ありがとうございます。

身近な松山市が評価されていて、自分のことのように嬉しく思います。

確かに、松山市は気候が温暖で災害も少なく、とても住みやすい街です。

唯一心配なのは、水資源なのですが、

ここ数年は、渇水に苦しむこともなくなっています。

 

そして、大江さんのコラムの最後は、次のような文章で締めくくられていました。

『「定年楽園」は自然に囲まれた緑豊かな土地に住むということだけではありません。

 何よりも大切なことは、自分で好きなことをしながら

 快適な暮らしができるようになることです。

 それができれば、どこにいても「楽園」です。

 私自身の体験からいって、定年後の地方都市移住というのが

 「定年楽園」への扉の一つであることは間違いないだろうと思います。』

 

さて、私は、先ほどの松山市の隣町・伊予郡松前町に住んでいて、

「定年後の移住」は考える必要はありません。

逆に、東京の大学を卒業する際には、就職先をどこにするかは悩みました。

東京の企業に就職が決まっていたら、そのまま都会に住んで、

愛媛に帰ってくることはなかったかもしれません。

 

ただ一つ言えることは、大学卒業まで転居を幾度も経験した私は、

京都での辛く悲しい体験を含め、住んだ先々の懐かしい思い出が残っていて、

「住めば都」という言葉の意味が、経験的に理解できます。

 

それよりも何よりも、都会であろうが地方であろうが、

「終の棲家」は、病院でも施設でもなく、

できれば「我が家」で最期を迎えたいと思います。