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しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

絶妙なリンク

読書・文学

『七つの会議』(池井戸潤著:集英社文庫)を読了しました。

『空飛ぶタイヤ㊤㊦』とほぼ同時期に読み終えていましたが、

読書感想文を書くのが遅くなってしまいました。

 

この本もとても面白くて、一気に読み終えました。

著者の作品は、読んでいる途中で一息つくのが難しいです。

さて、いつものように、登場人物のセリフで印象に残った箇所を抜き出してみました。

 

・『どんな会社でも、必要としてくれるところで働けるのなら。

  それが一番幸せだ』(原島営業二課長の父)

・『会社にとって必要な人間なんかいません。

  辞めれば、代わりを務める誰かが出てくる。

  組織ってそういうもんじゃないですか』(坂戸営業一課長)

・『仕事っちゅうのは、金儲けじゃない。人の助けになることじゃ。

  人が喜ぶ顔を見るのは楽しいもんじゃけ。そうすりゃあ、金は後からついてくる。

  客を大事にせん商売は滅びる。』(村西副社長の父)

 

う~む……。思わずため息が出そうなセリフです。

「組織」や「仕事」の真理というものを、うまく登場人物に語らせています。

 

なお、本の題名は「七つの会議」となっていますが、

実際は「八つの短編」から構成されています。

(解説によると、単行本化に際して1篇を加筆されたようです。)

その一話一話に絶妙なリンクが張られていて、読者を飽きさせることがありません。

著者の構想力に脱帽です……。次はどの作品を読もうかなぁ~。

 

七つの会議 (集英社文庫)

七つの会議 (集英社文庫)