しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

昔は良かった

参院選挙が明日22日に公示されます。

今回の選挙がどのような結果になるのか、個人的には大いに関心があります。

 

というのも、愛媛選挙区からは3人の方が立候補の予定ですが、

候補者のうちのお一人が、私の敬愛するJ・Y先生だからです。

先生は、私の大学の先輩で、28歳で県議に初当選されて以来、

稲門会などを通じて、親しくお付き合いをさせていただきました。

人格・識見ともに素晴らしい先生なので、

ぜひ今後も国政の場で活躍していただきたいと願っています。

 

選挙や投票といえば、

欧州連合からの離脱を巡る英国国民投票が23日に予定されています。

こちらも遠い他国のこととはいえ、その結果は、日本というか、

私たちの生活にも多大な影響がありそうな、そんな予感がしています。

 

そして、今日21日の日経新聞には、英国国民投票の展望や意味について、

フランスを代表する思想家、経済学者であるジャック・アタリ氏への

インタビュー記事が掲載されていました。

記事では、次の3つの回答が印象に残りました。

 

・日本を含めた西側諸国には2つの支配的な考えがある。

 「一国なら良くなる。まず自国から」と「昔は良かった」だ。 

 この2つは関連がある。EUの構成国はかつてはただの国だった。

 「昔は良かった。だから昔に戻ろう」。

 明らかに短絡的で誤っているが、これが現実だ。

 

・EUは前進を続けることでしか存在できない。これは歴史が証明している。

 欧州は統合を進めねばならない。今、欧州の将来は深い不透明感に包まれ、

 将来の具 体的な計画がない。だから欧州は一緒にとどまれない。

 これは自転車のようなもので、欧州は今ペダルのこぐのをやめようとしている。

 このままでは転んでしまう。

 

・ペダルをこぎ続けるには信念と人材、進むべき方向を持たねばならない。 

 進むべき方向は、防衛・安全保障面のさらなる統合だと思う。 

 欧州が直面する難民危機や(ウクライナ問題など)防衛上の課題に対応するためだ。

 米国は今後もアジア太平洋に関心を向けるだろう。

 欧州は自らの防衛に責任を持ち、中東に目配りできる体制を整える必要がある。

 

う~む、「昔は良かった」は日本人的感情と思っていましたが、

西欧にもある「普遍的」なものなのですね……。

高度経済成長期に育っている私も、よく「昔は良かった」と思うことがあります。

その当時は、今よりも決して「豊か」ではなかったはずなのだけれど…。

「豊か」という言葉の意味・意義が、年齢とともに異なってくるのかもしれません。