しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

物事の優先順位

昨日3日の日経新聞「こころ健康学」は、

『心身の活力  限り有り~重要な課題から始めよ』でした。

大野裕さん(認知行動療法研修開発センター)のコラムは、

次のような興味深い文章で始まります。

 

『仲間と食事の話をしているときに、最初に好きな食べ物から食べるか、

 好きな食べ物を最後に残しておくかが話題になった。

 私は好きな食べ物は最後に残すタイプだが、

 まったく逆の人もいて話が盛り上がった。

 

 私が好きな食べ物を最後に食べるのは、

 最後まで食事を楽しむことができると思うからだ。

 一方、最初に好きなものを食べる人たちは、そうすることで気分が良くなって、

 最後まで食事を楽しむことができると考えるという。

 それはそれで一理あると思うし、

 どちらを選ぶかはその人次第、性格が影響するのだろう。』

 

私は子どもの頃から、大野さんと同じように、

好きな食べ物は最後に残すタイプでした。

楽しみは一番最後に残して置きたかったからです。

ところが、5歳年下の弟は、最初に好きなものから食べるタイプでした。

一家団欒の食事をしている時に、

私のお皿に好きな食べ物が残っているのを、弟が目ざとく見つけると、

「兄ちゃん、それ嫌いやったら、僕が食べたろか?」と、兄を冷やかすのでした。

その会話を聞いて、母はいつもニコニコ微笑んでいたのを思い出します。

 

このお話しの後に、大野さんは、

こと仕事に関しては、「好き嫌いだけで優先順位をつけることができなくなる」

として、次のように述べられていました。

 

『仕事の場合は、先に延ばすほど、

 うまくいかなくなる可能性が高くなるから注意が必要だ。 

 重要な課題を先延ばしにしている場合には、

 気になって目の前の課題に集中する力が落ちる。

 時間が経てば、それだけ精神的にも肉体的にも疲れがたまってくる。

 失敗したくないという考えのために、かえって自分の力を発揮できないような状態に

 自分を追いやってしまっているのだ。』

 

う~む、なるほど…。

私が苦手な仕事や難しい仕事をついつい先送りしてしまうのは、

食べ物の優先順位に関する「性格」が関係しているのでしょうか…?

これからは、仕事は重要な課題から取り組むようにしたいものです。

 

ちなみに、私の弟は、仕事に関してはどうなんでしょう?

難しい仕事は、先に片付けているのかしら?

今度会ったら、聞いてみることにします……。