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しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

堕落と自由

読書・文学

今日は「海の日」で、お勤めされている方のほとんどは三連休だと思います。

私の場合は、先週の土曜日が出勤で、昨日と今日がお休み……でした。

どすから、今日が月曜日だということを完璧に忘れていました。

 

う~む、弱りました…。「可燃ごみ」の日が今日だったのです。

次の可燃ごみの日は今週の木曜日。暑い日が続いているので、「生ごみ」が心配です。

昼前にそのことに気づいてから、気分が「ど~ん」と落ち込んでしまいました。

 

さて、話は変わりますが、

NHKテレビテキスト・「100分de名著」の

堕落論坂口安吾』を読了しました。

ゲスト講師は、大久保喬樹東京女子大学教授です。

 

著書と著者の名前はあまりにも有名で、高校生の頃からその存在は知っていましたが、

本そのものは、私は未だ読んだことがありません。

ですから、テキストを読んで、安吾の思想に少し触れることができたと思います。

テキストで印象に残った箇所を、次のように書き残しておきます。

 

『日本は負け、そして武士道は滅びたが、

 堕落という真実の母胎によって始めて人間が誕生したのだ。

 生きよ堕ちよ、その正当の手順の外に、

 真に人間を救いうる便利な近道が有りうるだろうか。』

 

『堕落自体は常につまらぬものであり、悪であるにすぎないけれども、

 堕落のもつ性格の一つには

 孤独という偉大なる人間の実相が厳として存在している。

 即ち堕落は常に孤独なものであり、他の人々に見すてられ、

 父母にまで見すてられ、ただ自らに頼る以外に術のない宿命を帯びている。』

 

また、テキストを読んで分かったのは、

安吾の「堕落論」の思想は、世界的にみると、

同時代フランスの哲学者サルトルの説いた

実存主義の思想に重なる点が多いということです。

 

『人間は自由の刑に処せられている』と述べていたサルトル……。

ふぅ~……(ため息)

「堕落する」のも、「自由になる」のも容易なことではないのですね…。

 

坂口安吾 『堕落論』 2016年7月 (100分 de 名著)

坂口安吾 『堕落論』 2016年7月 (100分 de 名著)