『心が折れる職場』(見波利幸著:日経プレミアシリーズ)を読了しました。
仕事や人生について、参考になる記述が盛りだくさんの本でした。
そのなかでも、特に印象に残ったのは次の二つの記述でした。
『「本人が成長ややりがいを感じる仕事ではなく、
「やらされ仕事」である」ということ、
そして、「職場に人をほめる風土や習慣がない」ということ。
この2点がそろうと、本人がどれだけ頑張ってもレジリエンスは低下し、
心が折れやすい状況へと近づいていきます。』
『何かあったときに自分が立ち返ることのできる原点を
自分の中にはっきりと持っている人は、逆境に強く、心が折れにくいのです。
このように、自分にとって何が大事なのか、モチベーションの源泉に気づくと、
それを守るため、あるいは得るために、最大限の努力をしようという覚悟ができ、
レジリエンスは高まり、多少の苦労にも耐えることができます。』
「自分はどんな仕事をしたいのか」を、キャリアアンカーというそうです。
キャリアアンカーは、その人が最後まで手放すことができない、
その人の核になるもの……。
著者は、そこを「徹底的に掘り下げ」て、
「時間をかけて考える」ことの大切さを説かれていました。
う~む……。大変勉強になりました。
「何を得るために働くのか。人生で何を大切にしているのか。」という、
自らのモチベーションの源泉について考えることが、
今の私には最も必要なことだと、この本を読んで自覚した次第です。
さて、今日はお盆の16日……。
夕方に「送り火」を焚いて、ご先祖様をお見送りしました。
あまりの酷暑に夏を恨みたくもなりますが、
一連のお盆の行事を済ませると、
いずれは過ぎ去っていく夏に、一抹の寂しさを感じてしまうのが、
不思議といえば不思議な感覚です。