しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

仕事は人生の3割

『人生の教養が見につく名言集』(出口治明著:三笠書房)を読了しました。

 

この本のなかで印象に残ったのは、

「名言」そのものよりも、著者の人生観などが含まれた解説の方でした。

たとえば、著者は、ウマル・ハイヤームの名言からは、

「仕事は人生を楽しめてこそ、がんばれる」として、次のように述べられていました。

 

『人生を楽しくするのはパートナーであり、家族であり、気の置けない友人なのです。

 普通にご飯が食べられ、暖かい寝ぐらがあり、子どもを産み育てることができ、

 なんでも話せるパートナーや友人がいれば人生はそれで十分楽しいのです。

 その事実がしっかりと腹落ちできれば、

 3割の仕事に振り回されたり、悩まされたりすることが

 どれほどアホらしいことかがわかるはずです。』

 

『やることさえしっかりやってさえいれば、

 仕事は本当に「どうでもいいもの」なのです。

 そして、もっと言えば「どうでもいいもの」だと思うからこそ、

 思い切って仕事ができるのではないでしょうか。

 なぜなら、上司になんと言われようと、たとえ失敗しようが、左遷されようが、

 しょせんは「どうでもいい」ことなのですから。

 自分の「やるべきこと」を、自分の信念に従い

 自分が納得できるまで真剣に取り組んでいけばそれでいいのです。

 それが私の仕事に対する基本的スタンスです。』

 

『人生があってこその仕事。人生を楽しんでこそ、仕事もがんばれる。

 仕事ばかりでは、人生も仕事も、どんどんつまらなくなっていきます。』

 

う~む、この文章をよく読むと、

昨日、一昨日と、この日記で書いた「キャリア・アンカー」の考え方、

そのものではありませんか…!!

 

著者によると、「人生の時間のうち仕事は3割で、

残りの7割は食べて寝て子育てをしている。」、

「仕事は3割だから、人生全体から見れば「どうでもいいもの」、

その人の人生すべてを支配するものではない。」とのことでした。

この本を読んで、少し気持ちが楽になったような気がします。

ちなみに、著者は、

「余談ですが、あらゆるイノベーションは、じつは怠け心から起こる」

とも述べられていました。

 人生は、そんなものなのかもしれません……。

人生の教養が身につく名言集 (単行本)

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