岡本全勝・福島復興再生総局事務局長のHPに、
朝日新聞デジタル版「耕論」の『若者の与党びいき』
という記事が紹介されていたので、私もさっそく読んでみました。
記事を読んで少なからぬ衝撃を受けたのは、
岡本局長のHPでも該当部分が引用されていますが、
私も忘れないように、この日記に書き残しておこうと思います。
『若者は現状を打破する政党を支持し、中高年は現状維持の保守を支持する、
というのは1980年代までで、今は幻想です。
生活満足度の調査では、いまの20代は8割が満足と答える。
だから与党に投票するのです。
~(中略)~
横軸に「現状に満足か不満か」、縦軸に「将来に希望があるか悲観的か」
という4象限グラフを描きます。
現状に不満で未来に希望を持つ人は「革新(ラジカル)」。
貧しいが成長に期待が持てた80年代までの若者です。
現状に満足で将来に希望がある人は「進歩(リベラル)」。
昔の自民党支持者です。現状に満足だが将来に悲観的なのが「保守」。
今の日本の若者です。最後が現状に不満で将来にも希望がない「反動」。
トランプ現象など右傾化する欧米の若者がここに入ります。
足元を見れば、日本人に最も大切な、安定した人並みの生活への近道は
「男性は正社員、女性はその妻になる」。
正規雇用は3分の2、非正規が3分の1となり、
高度成長期なら誰でもなれた正社員は今や既得権です。
私は将来、日本に3分の2と3分の1の分断が起きると思います。
~(中略)~
学生が欲しいのは「プチ満足」。日々接して痛感します。
大それた夢を持たず、正社員になってパラサイトし、
将来は家庭を築いて親と同程度の暮らしを得るのが目標。
この基本構造が変わらぬ限り若者の保守的傾向は続くと思います。』
この解説の中でも、強く印象に残ったのが、
「現状に満足だが将来に悲観的なのが保守で、今の日本の若者」、
「将来、日本に3分の2と3分の1の分断が起きる」という指摘です。
う~む、私と同じ世代のなかでも、格差というものはあると思うけれど、
「分断」とまで断言できる、極端な「層の塊」はないように思います。
それにつけても、希望が持てない社会に未来はあるのでしょうか……?
記事を読んで、娘や孫娘の将来も心配になってきました。