今日から12月です。
「おわりよければすべてよし」という言い習わしがあります。
平成28年が良い年だったと、あとで振り返って言えるように、
今年最後の一月(ひとつき)を良い形で締めくくりたいものです。
そういえば、今月24日の朝日新聞「折々のことば」は、
「おわりよければすべてよし」という言葉で、
鷲田清一さんの次のような解説があったことを思い出しました。
『結果さえよければ、途中どんなやり方でもよい、というわけではないと思う。
目的が達成されれば、その手段も追って正当化されるというものでもないと思う。
子育てでも介護でも仕事でも、人生に誰にも通じる正しいやり方があるわけでない。
誰もが正解が見えないまま、必死でそれに取り組む、
そして「ああ、終わった」とさらりと言えたときはうまくいったのだ、たぶん』
さて、「必死でそれに取り組む」といえば、
私が自分のお弁当を作るようになってから約5か月になります。
「作る」といっても、おかずは「昨晩の残り物」か「冷凍食品」で、
ほとんどは電子レンジで「チン」するという簡単・単純な作業です。
ところが、不器用な私は、その簡単・単純な作業でさえ時間がかかるので、
今は起床時間も、午前5時30分から10分早めて午前5時20分にしています。
でも、最近は、日曜日に三日分ぐらいの卵焼きを焼いて、
冷蔵庫に保存しておくとか、夕食後におかずの作り置きをしておくとか、
時間短縮の要領を覚えるようになりました。
実際、今日のお弁当のミックスベジタブル入りスクランブルエッグは、
昨日の夕食後に作ったものです。
子育て、介護、仕事に限らず、毎朝のお弁当づくりも、
「誰にも通じる正しいやり方があるわけでない」ということです…。
あぁ~、それにしても、再就職してから
自分でお弁当を作るようになるとは、現役の時には夢にも思いませんでした。
定年退職後の人生は、決して「楽園」ではありません……。