ここしばらく厳しかった寒さも、ようやく峠を越したような気がします。
でも、カレンダーをよくよくみると、明後日20日が二十四節気の「大寒」で、
この言葉の響きを聞いただけで身震いをしてしまう私がいますが、
今日18日の日経新聞「春秋」には、次のようなことが書かれていました。
『あさっては大寒で、来月4日の立春まで一年で最も寒いころを迎える。
受験生や保護者には重苦しい半月だ。
しかし、四季の移ろいは日の長さの変化に表れている。
昨年の冬至ときょうを比べれば札幌で27分、東京では20分と、
かなり昼は伸びた。これが立春ともなると札幌で1時間以上長くなる。
気分も前向きになろう。
ロシアで2月を「光の春」と呼ぶ。気温はまだ低いが、
日差しの力強さが次の季節を約束しているのである。美しい言葉だ。
新大統領を待つ米国、EU離脱に揺れる英国、デフレからの脱却が正念場の日本と、
厳冬の暴風下にルートを探すがごとき国々である。
せめて「光の春」の兆しがあれば、希望の灯となるだろうが。』
はぃ…、コラムニストご指摘のとおり、
お昼の時間が少しずつ長くなり、日差しも強くなってきたことを感じます。
ところが、私といえば、なかなか気分が前向きになれません。
というのも、昨日から口唇ヘルペスが久し振りに発症し、
唇が腫れて、しかもヒリヒリするので、気分がどうしても落ち込んでしまいます。
昨日は、仕事帰りに薬局に寄って市販薬を買おうとしましたが、
これがなかなか大変でした。大変というのは、まず一件目に立ち寄った店では、
薬剤師が常駐していないので販売できないとのことで、
薬剤師が今現に勤務されている系列店を紹介してくれました。
その店に行って、薬剤師に症状を説明すると、
今度は問診票を記入することになりました。
どうやら、口唇ヘルペスの市販薬は第一類医薬品に分類されていて、
過去に医師の診断や治療を受け、
再度同じ症状が出た場合のみ使用可能であること、かつ、購入時には、
薬剤師が同じ症状であることを確認する仕組みになっているようです。
女性の薬剤師さん曰く、
「あなたの身体の免疫力が弱まっているのでしょう。」
う~む、なるほど……。気を付けなくっちゃ…。
そういえば、2、3日前からお腹の調子が悪く、
このところの寒さで肩凝りが激しく、しかも腰痛の症状がありました。
さらに今回、めったに読むことのない市販薬の説明文書を読むと、
「口唇ヘルペスは、ヘルペスウィルスの感染が原因で発症します。
このウィルスは、一度感染すると症状がおさまっても体内に潜みつづけ、
かぜ、発熱、ストレス、疲労、紫外線などがきっかけで再発します。」
と書かれていました。
「天災は忘れたころにやってくる」は寺田寅彦の名言ですが、
このヘルペスウィルスは「忘れた頃」に現れて、私に「体調異変」を知らせてくれる、
「光の春」のような、とっても有難い(?)存在です。(苦笑)