しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

海に生きる国

職場の先輩に借りていた

『トランプ大統領とダークサイドの逆襲~宮家邦彦の国際深層リポート』

(宮家邦彦著:時事通信社)を読了しました。

 

トランプさんを米国大統領に押し上げ、英国のEU離脱をもたらした民衆の不満。

著者は、今、世界を覆っている人間の暗黒面を、

スター・ウォーズの「ダークサイド」に例えて、

米国、ロシア、中国、欧州、中東をQ&A方式で平易に解説しています。

 

そして、著書の最後では、

「日本の針路」についても次のように述べられていました。

・問題は中国。こんな人たちとけんかをしてはいけない。相手は体重10倍。

 体重10倍のお兄ちゃんと「プロレスごっこ」をやりますか。圧死しますよ。

 そう考えると、日本はやはり中国大陸なんか入っていく必要がない。

・われわれが必要なのは海。陸ではない。

 その意味でも、中国による南シナ海の人工島建設と

 軍事基地化は絶対に認められない。

・日本は引き続き第2島国同盟、すなわち日米同盟で頑張らないといけない。

 (著者は、アメリカは大陸ではなく、島国だと述べられていました。)

 ・ところが、アメリカの大統領はトランプさんで、自国第一主義。

 アメリカはアジアに目を向けるような状況にない。

 このような状況では、おそらく第2島国同盟だけでは足りない。

 第3の島国同盟か、もしくは第2の島国同盟ブスアルファみたいなのが必要。

 相手は、オーストラリア、シンガポール、フィリピン、インドネシアか?

 

う~む、なるほど……。

「陸」ではなくて「海」に活路をという考え方は、

ひょっとしたら、まだ読んだことはないけれど、

愛媛県出身で政策研究大学院大学学長・白石隆先生の

『海の帝国』(中公新書)における「海洋史観」に通じるところがあるのかしら…?

 

なお、本書を先輩に返したあとに、この日記で読後感想文を書いているので、

手帳に残した断片的なメモとアマゾンの内容解説が頼りでした。

上述の内容が間違っていたらゴメンナサイ……。

 

トランプ大統領とダークサイドの逆襲 ―宮家邦彦の国際深層リポート―

トランプ大統領とダークサイドの逆襲 ―宮家邦彦の国際深層リポート―

 

   

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)

海の帝国―アジアをどう考えるか (中公新書)