しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「真の保守とは何か」を学ぶ

昨日10日に民進党から離党した

長島昭久衆議院議員の声明文をWeb記事で読みました。

そのなかで長島議員は、「真の保守」について次のように語られていました。

 

・「真の保守」とは何か。

 それは、わが国の歴史と伝統を貫く「寛容の精神」だと思います。

 ですから、「真の保守」は多様な意見を包摂することができるのです。

 実はこの間気付いたのですが、

 リベラルといわれている皆さんの方がけっこう過激でありまして、

 権力に対するルサンチマンのようなものがあって、

 寛容さに欠ける言動がしばしば見られます。

・私は、「真の保守」というのは、国際社会でも通用するような歴史観

 人権感覚を持ち得なければならないと考えております。

 不寛容なリベラルも、粗雑な保守も、一度立ち止まって国内外の現実を直視し、

 それぞれの議論を整理し直すべきではないかと考えております。

・「真の保守」は、左右の主張を包摂しつつ、

 対立点について粘り強く説得に努め、この国に「秩序ある進歩」、

 これは私の尊敬する小泉信三先生の言葉だが、

 この国に秩序ある進歩をもたらすことに力を注ぐべきではないかと考えます。

・それはまた、「中庸」の思想に通じるものがあります。

 中庸は、過剰に対する自制と不正に対する毅然とした姿勢によって、

 一方に偏ることなく常に調和を重んずる思想です。

 足して二で割るといった単純な話ではありません。

 中庸を保つためには、強い意志と高い理想がなければなりません。

 

ところで、私は民進党支持者ではなく、むしろアレルギーがあるぐらいですが、

民進党に所属していたにもかかわらず、

外交・防衛問題を得意とされていた長島さんの「真の保守」についての考え方は、

とても説得力があって、共感できるものがありました。

そして、大変勉強になりました。

また、この考え方からすると、離党の判断も理解できるような気がします。

 

特に、「わが国の歴史と伝統を貫く寛容の精神」、

「国際社会でも通用するような歴史観と人権感覚」は、

その主義・主張が、保守であれリベラルであれ、

これからの日本を担う若い方には必須の資質だと思いました。