昨日17日の日経新聞「こころの健康学」は、
『起床時間で体内リズム保つ』というタイトルのコラムでした。
認知行動療法研修開発センターの大野裕先生は、
新年度という環境の変化があると、
生活のリズムが乱れやすくなるので注意がいるけれとも、
そもそも人類は眠るのが苦手な動物だとして、次のように述べられていました。
『ちょっとした物音でも目を覚ますような祖先が生き延び、今の私たちがある。
だからそう簡単に眠ることはできないというのだ。
そう言われれば、現代人の2~4割が睡眠の問題に苦しみ、
新年度など新たな環境になると眠れなくなることが多いのも
納得できるように思う。』
私もこの一年間、睡眠障害に苦しんできましたので、
大野先生が言われるところの「現代人の2~4割」の一人だと思います。
具体的には私の場合、多いときには夜中に3回ぐらい目が覚めて、
そのうち2回ぐらいは、尿意があってトイレに行きます。
そして、午前4時過ぎに目が覚めると、
そのあとはほとんど眠ることができないのです。
ですから、毎日のように、「熟睡した」という実感がありませんでした。
ところが、この四月から、新しい職場に勤務するようになって、
仕事は以前の職場よりも忙しく、また、精神的に緊張しているにもかかわらず、
夜中に目が覚める回数が確実に少なくなりました。
う~む……、これってどういうことなのでしょう?
この理由が精神的なものだとしたら、
よほど以前の職場におけるストレスが激しかったのでしょうか…?
自分ではよく分からないところがあります。
ただ、大野先生が言われているように、
「私たちの体は、寝つく時間ではなく、
起きる時間でリズムをつくるようになっている」のだとしたら、
私の場合は、毎日起きる時間が一定で、
職場では昼寝、というより椅子に座って目を閉じていることが、
身体に良い方向に働いているのかもしれません。
いずれにしても、熟睡できないことで、あまり悩まないようにしたいと思います。