東京都議会議員選挙を受けて、
今日10日の『池上彰の大岡山通信 若者たちへ』では、
「孫子の兵法」について書かれていました。
池上さんによると、 小池知事は、幼少の頃から「孫子の兵法」に親しんでいて、
今回の選挙に向けての戦略・戦術からも、その片鱗がうかがえるとのことで、
次のような孫子の言葉の紹介と池上さんの解説がありました。
「戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」
⇒戦いにおいては、戦わずに敵の兵を屈服させることが最上である、という意味。
「都民ファーストの会」に迎え入れた。
もともと選挙の後援会や組織を持っている人たちを引き込むことで、
消耗戦に持ち込まずに勝利を得た。
「凡(およ)そ用兵の法は、国を全(まっとう)するを上となし、 国を破るはこれに次ぐ」
⇒相手の国を打ち破るのではなく、丸ごと手に入れることが最善である。
「必ず全(まったき)をもって天下に争う」
⇒相手を痛めつけず、無傷のまま味方に引き入れて天下を取る。
民進党から離れれば推薦を与えるという条件で仲間を増やした。
そして、新生東京都議会と連携して都政を運営できるかどうかについても、
次のような孫子の言葉と解説がありました。
「凡(およ)そ衆を治むること寡(か)を治むるがごとくなるは、分数是れなり」
⇒大部隊の兵士を、まるで少数部隊のように率いるためには、
しっかりとした組織の運営が必要。
「都民ファーストの会」の議員を大量に誕生させたからこそ、
この孫子の兵法が必要になるはず。
う~む、なるほど……。とても勉強になります。
なお、小池知事は国政を視野に入れる動きもあるとか…。
孫子の兵法を学んで小池知事に対抗する必要がありそうです。
ちなみに、調べてみると、孫子には次のような言葉もあるみたいです。
ご参考までに……。
「迂を以て直と為し、患を以て利となす。」
⇒廻り遠い道をまっ直ぐの近道にし、害のあることを利益に転ずること。