昨日25日の朝日新聞デジタル版「波聞風問」を読んで、
次期総選挙で「消費増税」を公約に掲げるべく、
新マニュフェスト(政権公約)づくりを進めていることを知りました。
「増税で段階的に年間10兆~30兆円の財源をあつめ、
保育や教育、職業訓練、 介護など幅広い世代にむけた生活保障を実現する」
との構想らしいのですが、
記事に書かれているように、構想自体に目新しさはないものの、
国政選挙で消費増税を掲げて戦うのがタブーなこの国では画期的なことで、
政党・政治家として、とても勇気がいることだと思います。
また、この記事では、原真人・編集委員の
映画「ゴッドファーザー」のセリフを引用した、次のような解説が印象に残りました。
『 ~(略)~ 増税すれば社会を変えられる。
消費税アレルギーの日本では、まずその成功体験が必要だと考えているからだ。
もちろんいくら正論でも、負担増の説得は難しい。
いちど信頼を失った民進党ならなおさらだ。
それでも挑戦が簡単に失敗してほしくはない。
映画「ゴッドファーザー」に、
マーロン・ブランド扮するドンのこんな見せ場があった。
死期が迫り、アル・パチーノ演じる後継者の息子にささやく。
抗争組織との和解を親切そうにお前にもちかけてくる配下がいるだろう、と。
「そいつが裏切り者だ」
これからも選挙のたびに、「消費増税は経済や生活に打撃を与える」
「だから先送りが必要」と、国民受けする公約をもちかけてくる政党や政治家が
後を絶たないだろう。そのとき、このセリフを思い出してほしい。
それが本当の裏切り者だ……と。』
消費増税による負担増は、国民生活に少なからぬ打撃を与えるでしょうが、
このままでは国や地方の財政悪化が加速して、
早晩、社会保障などが行き詰まることは、私をはじめ、
皆さん、うすうす、いや、はっきりと気づいているのではないでしょうか?
消費増税して、かえって将来設計に不安がなくなった社会を、
残り少ない人生で見届けてみたい思いもあります。
昨日のこの日記では、「民主党政権時代に戻るのは、もうこりごりだ」と書きました。
その言葉のとおり、民進党の将来にはあまり期待できそうにないけれど、
与野党を問わず、故・与謝野馨さんの遺志を継いで「黄金の釘」を打つ、
一握りの政治家の言動には大いに期待したいと思います。