昨日は夕食後に、「You Tube」で「はしだのりひこ」さんと「坂崎幸之助」さんが歌う
「イムジン河」や「戦争は知らない」など、懐かしいフォークの名曲を聴いていたところ、
いつの間にか日付変更線が変わりそうな時刻になっていました。
「戦争は知らない」は寺山修司さんの作詞で、先ほどのお二人がデュエットで歌うと、
さらに曲の魅力が引き立つように感じます。
そして、今日は夕食に、久しぶりにカレーライスを作ることにしました。
もちろん、大好きな「チューリップ」や「加山雄三」さんの曲を聴きながらの作業です。
さて、話は変わりますが、
2017年のノーベル文学賞に決まった英国人作家、カズオ・イシグロさんが、
今日9日の愛媛新聞には、「私の20世紀の夕べ~さーそしていくつかのささやかな発見」
と題する講演の抜粋が、特集記事として掲載されていました。
全文はまだ読んでいないので、取り急ぎ、日経新聞電子版に書かれていた記事を
次のとおりこの日記に書き残しておこうと思います。
『 ~(略)~ 代表作「日の名残り」や「わたしを離さないで」を書く上で、
音楽や映画などを通じたささいな感情が重要な転機になったことも紹介。
「小さくて、私的なことが大切だ。突き詰めれば小説とは
個人から個人へ感情を伝えることだからだ」と話した。
世界の今については危機感をあらわにした。英国が欧州連合(EU)離脱を決め、
欧州で反移民感情が一段と広まった2016年は「驚きと憂鬱の年だった」と発言。
冷戦終結後の格差拡大、イラク戦争の失敗、金融危機などを背景に極右思想などが広がり
「当たり前と思っていた自由を重んじる人道的な価値観の拡大は、
そうではなかったと認識させられた」と話した。
その上で「私は文学の力を信じている。この危険な分断の時代に私たちは
さまざまな声に耳を傾ける必要がある。良い文学と良い読書には壁を取り払う力がある」と強調。
「若い世代の人たちが切り開いてくれると期待しているし、楽観している」と話し、
恐れず新しい手段で表現してほしいとエールを送った。』
う~む、‥‥。(感嘆)
「この危険な分断の時代に私たちはさまざまな声に耳を傾ける必要がある。
良い文学と良い読書には壁を取り払う力がある」ですか‥‥。
こちらも、昨日の「羽生語録」に負けず劣らずの「名言」ですね‥‥。
私も、今後も素晴らしい本に出合えるよう、「良い読書」を心がけたいと思います。