しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「トントンの暮らし」の難しさ

今日26日に配信された朝日新聞デジタル版「なるほどマネー」の記事が、

老いじたくに悪戦苦闘している私には、とても参考になりました。

「老後への備え方」をシリーズで解説するもので、

その第二回目は『収入ダウンの崖、3回来る』というタイトルでした。

記事では、定年後、収入が減る時期が3回あることについて、次のような解説がありました。


・最初の崖は、定年の60歳の時。今の50代の人が年金を満額受け取れるのは65歳から。

 だから、ほとんどの人は65歳までは、再雇用で何らかの仕事をすることになる。

 しかし、50代までと同じ額の給料を払ってくれる企業はほとんどない。

 勤務先により大きく異なるが、50代で受け取っていた額の

 3分の1程度に減る可能性があると考えておいた方がいい。


・2回目の崖は、年金生活に入る65歳の時。

 公的年金の額は人により異なるが、厚生労働省のモデル額では、

 40年間サラリーマンだった男性で年約190万円程度(老齢厚生年金と老齢基礎年金)。

 現役時代の給与が若い頃からかなり高かった人でも、年240万円前後。

 配偶者がいる場合は、配偶者の年金も世帯年収に加わる。

 専業主婦の期間が長い妻の場合、年金額は「老齢基礎年金+α(働いていたときの厚生年金)」で、

 目安は80万円前後。


・配偶者がいる人には、3回目の崖がある。配偶者が亡くなった時。

 夫婦2人暮らしの間は2人分の年金が受け取れるが、

 どちらかが亡くなると年金収入は大きく減る。

 しかし支出は一人になって半分に減るわけではない。

 配偶者が亡くなった後、年金収入で足りない分の貯蓄の取り崩しは

 増えやすいことを念頭に置いておこう。


こうした3回の崖を踏まえたうえで、記事では次のようなアドバイスが書かれていました。

・これらの「収入ダウンの崖」を乗り越えるため、まず60代前半の再雇用で働く期間は、

 減った収入で支出を賄う「トントンの暮らし」を目指そう。

 60歳までにためた老後資金や退職金は、65歳以降の年金生活まで使わないようにしよう。

・収入が減ったら支出も見直そう。収支が赤字のままだと、70歳までに貯蓄が底をつきかねない。

 老後のマネープランは、「収入ダウンの崖」を織り込んで立てるのが肝心。


さて、私はというと、今まさに1回目の崖に立ち往生しています。

記事が指摘しているように、定年後の収入は現役時代の3分の1以下になり、

おまけに、誕生月が12月ということもあって、今現在も年金は支給されていません。

ですから、この2年間は、貯蓄ができるどころか、

スズメの涙ほどの貯蓄を取り崩しながらの生活が続いています。


定年後の「トントンの暮らし」が難しいことを、痛いほど実感している毎日‥‥。

あぁ‥‥、「人生の楽園」というものは本当に存在するのかしら‥‥??(溜息)