第一生命経済研究所ライフプラン研究本部が『定年退職前後の生活の変化』という、
全国の55~59歳の男女1,000人を対象に
インターネットで実施した調査結果のレポートを公表していました。
調査結果のなかでも、私が特に興味を持ったのは、次のようなものでした。
まず、定年退職前後の人々は「将来の生活をどのように感じているのか」との質問に対し、
男女ともに3割程度の人が「特に不安を感じていない」と回答、
一方で、4割前後の人は「生活費が少なくて不安である」と回答していました。
次に、定年退職を経験した人に、生活の意識の変化をたずねたところ、
「長年勤め上げたという達成感を感じる」や「自分らしい生活を取り戻した」
といった項目が男女ともに高く、半数前後が回答していました。
う~む、まいったな‥‥。
将来の生活に不安を感じていない人が3割もいるなんて‥‥。
収入面で不安を抱いている私にはとても信じられません。まるで別世界の人みたい‥‥。
また、私は定年退職後に、「自分らしい生活を取り戻した」
という安堵感を感じたことは一度もありません。
仕事は現役時代よりも、肉体的・精神的に負担に感じるし、
私生活においても、年老いた父と同居しているため、自由な時間はどうしても制約されます。
なんだか愚痴っぽくなりましたが、「病院通いをしながらも何とか働けること」、
「命の仕舞い方を身をもって教えてくれる親が身近にいること」は、
実はとっても幸せなことなのかもしれません‥‥。
そう自らに言い聞かせて、もう少し残りの人生を頑張ってみることにします。