しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

理解の一助となる一工夫

今日の日経新聞「オピニオン」欄の「Deep Insight」は、

『未来図描けぬ「安倍疲れ」』というタイトルの記事で、

その冒頭は次のような文章で始まっていました。


『同じ「長期政権」でもことばの響きが違う。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は任期の撤廃、

 ロシアのプーチン大統領は選挙の圧勝で半永久的な権力を握った。

 西側の経済大国ではそれぞれ12年、5年と

 在任の長いドイツのメルケル首相と日本の安倍晋三首相が支持の低下に直面する。

 政権の安定度で国家主義が民主主義に勝るという、悩ましい展開だ。

 「安倍疲れ(Abe fatigue)」。英紙フィナンシャル・タイムズは識者の言葉を引き、

 学校法人「森友学園」を巡る財務省の決裁文書書き換え問題が、

 秋の自民党総裁選に及ぼす影響を指摘した。

 1年前、総選挙前のドイツで難民政策に難渋する首相に付いた

 「メルケル疲れ」の造語とうり二つだ。

 だが日本の状況はより深刻だ。一部の世論調査では内閣支持率が30%近くに落ち、

 金融市場には「アベグジット(Abeとexit=退陣=の造語)」という言葉すら浮上した。

 国有地売却に自らや夫人の関与がないと断言する首相にとっては不愉快かもしれない。

 だが問題の本質は、一連の騒動を通じて綻びを見せた長期政権に対する人々の

 「信頼」の低下にある。時間とともにほとぼりが冷めると見るのは誤りだ。』


この後も、菅野幹雄コメンテーターの文章は続くのですが、

記事全体を理解・把握する一助になったのが、

記事の要点が「長期政権に3つの曲がり角」と題して、次のように整理されていたことです。

 1 森友問題で広がる信頼の低下

  ・「忖度」の説明難しく

  ・政と官の関係に疑念

 2 「次の矢」見えず、経済政策に試練

  ・超緩和依存で成長戦略手詰まり

  ・置き去りの社会保障・財政

 3 日米の首脳蜜月に潮目の変化も

  ・保護主義傾斜のトランプ流

  ・米朝会談で力学に変化?

 活路はどこに?

  ・長期・安定志向の改革に道筋つけられるか

  ・自由貿易・民主主義で世界と連携できるか


ただでさえもボリュームがある日経新聞の毎日の紙面‥‥。

このように要点を整理していただくと、読者としてはとても助かります。

大切な情報を上司に素早く伝達し、指示や判断を仰がなければならないケースにおいて、

要点を簡潔・明瞭に整理する方法は、仕事でも大いに応用できそうです。