しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「希望の重量」を考える

忙しい毎日が続いています。

こんな状態がこの先もずっと続くとしたら、果たして身体が持つのか、

ちょっと心配になってきました。

定年退職後のフルタイム勤務は、やはり肉体的には厳しいものがあります‥‥。


さて、今日の朝日新聞「折々のことば」は、

星の王子さま」で馴染み深いサン=テグジュペリ

『真の贅沢(ぜいたく)というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。』

という言葉で、いつものように鷲田清一さんの次のような解説がありました。


『飛行士でもある作家は、僚友たちから得たこの教訓を証するような事例をのちに目にする。

 長い奴隷生活から解放された老男性。新天地で自由を味わうなか、

 「世界がいかに自分と無関係」かを思い知る。そこで持ち金すべてを町の子らへの贈り物に使う。

 彼らの「希望の重量」が自分にかかることでやっと、自らの存在を量れたのだった。

 「人間の土地」(堀口大學訳)から。』


この解説の中の「希望の重量」というのは、とても含蓄に富んだ言葉ですね‥‥。

人がその一生を送るなかで、「希望」というものがいかに大切な存在であるか、

この歳になって、ようやく分かってきたような気がします‥‥。