このところ、我が家の周辺では、新規店舗の出店が相次いでいます。
5月末にはコンビニの「セブンイレブン」が、
6月上旬にはドラッグストアの「コスモス」が相次いで出店しました。
なかでもコスモスは、隣接する伊予市と松前町の半径数キロメートルの範囲内に、
3店が立地することになりました。
消費者の一人としては、買い物の選択肢が増え、利便性も高まって、とてもうれしいのですが、
コンビニならともかく、ドラッグストアとしては経営が成り立つものなのかな?‥と、
素人なりに心配になります。
すると、今日18日の日経新聞には、
『一人勝ちドラッグストア、最高益に影』と題して、次のようなことが書かれていました。
『小売りのなかでドラッグストアの一人勝ちが続いている。
業界2位のツルハホールディングス(HD)が18日午後に発表する
2018年5月期の連結決算は、売上高と各利益が過去最高を更新する見込み。
食品にも手を広げ、スーパーやコンビニエンスストアから利用客を取り込む
ドラッグ大手5社の売上高は8年で約2倍となる見通しだ。
ただ食品比率が高いチェーンが減益に転じるなど、集客を食品に依存するリスクも見え始めた。
~ (中略) ~
食品を安く売って集客につなげ、粗利の高い医薬品で収益を確保する。
これがドラッグストアの成長モデルだ。
しかし、食品を武器に店舗網を拡大する戦略にはリスクも見え始めている。
~(中略)~
医薬品という本来の武器を生かしながら、いかに多角化を進めるか。
立地や価格戦略、ターゲットの絞り込みなど、
同質化を避けるための戦略がドラッグ各社に求められている。』
なお、記事では、「ネット通販とドラッグストアが成長し、
ほかの小売業が落ちていくという構図になるのではないか」という、
ウエルシアHDの池野隆光会長のコメントも紹介されていました。
近い将来、小売業界で勝ち残るのは、ネット通販か、ドラッグストアか、コンビニか、
それとも、スーパーや百貨店が巻き返すのか‥‥。
消費税増税前後の、小売業各業態の経営戦略にも注目したいと思います。
追 記
大阪府北部で今日午前、最大震度6弱を観測する強い地震があり、
大阪府を中心に広い範囲で被害が出て、3人の方がお亡くなりになり、
約300人の方が負傷されたそうです。
被災された皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りします。