しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「経済成長」ということば

今日31日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、経済学者・浜矩子さんの

『〈経済〉と〈成長〉ということばを一緒に使うことが、

誤解を招いているのかもしれません。』という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの次のような解説がありました。


『大人になると背丈の伸びは止まる。だが人生の本番はそこから始まる。

 「成長」とはいよいよしっかりしてくること、よくなること。

 その意味でいえば、経済活動は「成長」ではなく拡大/縮小するだけ。

 経済は拡大しないと死ぬというのは思い込みで、

 「ちょうどいいサイズに直すような縮小なら、別に問題はありません」とエコノミストは言う。

 「お金さえあればいい?」から。』


う~む、なるほど‥‥。

経済成長という言葉を、これまで何の違和感もなく口にしてきましたが、

鷲田さんの解説にあるように、

経済活動は「成長」ではなく「拡大/縮小」するだけなのかもしれません。

「目からうろこ」の解説だと思いますが、

高度経済成長の恩恵を受けて育った私としてはやはり、

「経済成長」という言葉に、限りない「期待」と「希望」を感じます。