今日21日の日経新聞「スマートワーク特集」で、漫画家の弘兼憲史さんが、
『裁量労働制 個人の選択で』というタイトルで、次のようなことを述べられていました。
・一番よくないのは「会社から働かされている」「つらい」と考えること。
仕事が長続きしないし、心も病んでくる。
「自分がいるからこの会社が回っている」といったように
フリーのオフィスクラークという意識を持って働ける環境が重要だ。
・1日4時間半睡眠の生活を40年続けてきた。漫画家はすごくつらい。
それでもなぜ続けているかというと仕事が楽しいからだ。
アフターファイブに生きるのもいいが、一日の多くの時間を占めている仕事の時間が
楽しいと思えるように自分の意識を変えなければ駄目だと思う。
・僕らの時代は終身雇用制が一般的で、定年まである程度の青写真が描けた。
今はM&A(合併・買収)でいつ経営者が代わるかわからないし、
会社の形や仕事内容もめまぐるしく変わる。転職の機会に「自分はこういうことができる」と、
ゲームでいえばアイテムみたいなのをいっぱい持っているようにする。
仕事をやりながら常にそれを蓄えておくことが必要だと思う。
・経営者にはオーナー企業のようにトップダウンで決める人と、
下の意見を集めて最後にトップダウンする人、2通りある。
サラリーマンとしてトップになった島耕作の場合はボトムアップ型。
英知を集約して最後は自分でトップダウンし、責任も取る。
最終的には「責任は自分が取るから自分の裁量でやれ」という形がいい仕事のやり方だと思う。
言われたことしかやらない人は駄目で、言われなくてもどんどんやるタイプの方が、
失敗が多くてもいいと思う。
う~む、なるほど‥‥。
まだ若かりし頃には、「課長・島耕作」の生き方・働き方に憧れ、
「同じ苦労をするなら、せめて仕事は楽しく」を心掛けていた私‥‥。
定年退職後の仕事には、現役の頃のような情熱を感じず、
早く仕事を完全引退したいと思っている今の私には、とっても耳が痛いお話です。