しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

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今日から、二十四節気の「寒露」(10/8~10/22)、

七十二候では「雁来る」(10/8~10/12)が始まりました。

「こよみのページ」のHPには、

『冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。

稲刈りもそろそろ終わる時期である。』という解説があるというのに、今日も日中は暑かったです。


さて、昨晩放送されたNHKスペシャ

「マネー・ワールド~資本主義の未来~第2集 仕事がなくなる!?」を興味深く見ました。

まずは、どんな内容だったのか、番組HPから引用させていただきます。

アメリカでは、ホテルなどのサービス業や農業、金融業といった様々な分野にAIやロボットが進出し、

 人間の雇用に置き換わっている。中国もまたAIやロボットによる自動化を積極的に進め、

 無人スーパーや無人宅配便などが続々と誕生している。その激しいうねりは、日本にも押し寄せている。

 大手銀行が昨年発表した大規模なAI導入と従業員削減のニュースは、日本中の金融関係者に衝撃を与え、

 多くの人が転職の道を探り始めた。AIやロボットが幅を利かせる近い未来、

 私たち人間はどのようにして生きていけばよいのか? 知恵を振り絞って考える。』


番組のなかでは、ゲストの孫正義ソフトバンクグループ社長と

新井紀子・国立情報学研究所教授の論争が見応えがありました。

新井教授は、「AIやロボットの進出で、富はますます資本家に集中する、

その富をどのように分配するか、資本家が富を一般大衆に分配できるかが、資本主義の課題だとする立場。」

一方の孫社長は、「AIやロボット化が遅れている日本は、果敢にチャレンジする資本家がいなければ、

このままだと世界から取り残されてしまう、富は創造しなければ分配できないという立場。」

私の記憶する限りでは、お二人の発言は、概ねこのような主旨だったように思います。


どちらのお考えも説得力があり、とても勉強になりました。

爆笑問題の軽妙かつ重厚な司会進行と合わせ、質の高い番組だったと思います。