七十二候では「雁来る」(10/8~10/12)が始まりました。
「こよみのページ」のHPには、
『冷たい露の結ぶ頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。
稲刈りもそろそろ終わる時期である。』という解説があるというのに、今日も日中は暑かったです。
さて、昨晩放送されたNHKスペシャル
「マネー・ワールド~資本主義の未来~第2集 仕事がなくなる!?」を興味深く見ました。
まずは、どんな内容だったのか、番組HPから引用させていただきます。
『アメリカでは、ホテルなどのサービス業や農業、金融業といった様々な分野にAIやロボットが進出し、
人間の雇用に置き換わっている。中国もまたAIやロボットによる自動化を積極的に進め、
無人スーパーや無人宅配便などが続々と誕生している。その激しいうねりは、日本にも押し寄せている。
大手銀行が昨年発表した大規模なAI導入と従業員削減のニュースは、日本中の金融関係者に衝撃を与え、
多くの人が転職の道を探り始めた。AIやロボットが幅を利かせる近い未来、
私たち人間はどのようにして生きていけばよいのか? 知恵を振り絞って考える。』
新井紀子・国立情報学研究所教授の論争が見応えがありました。
新井教授は、「AIやロボットの進出で、富はますます資本家に集中する、
その富をどのように分配するか、資本家が富を一般大衆に分配できるかが、資本主義の課題だとする立場。」
一方の孫社長は、「AIやロボット化が遅れている日本は、果敢にチャレンジする資本家がいなければ、
このままだと世界から取り残されてしまう、富は創造しなければ分配できないという立場。」
私の記憶する限りでは、お二人の発言は、概ねこのような主旨だったように思います。
どちらのお考えも説得力があり、とても勉強になりました。
爆笑問題の軽妙かつ重厚な司会進行と合わせ、質の高い番組だったと思います。