ふぅ~、ようやく今週の勤務が終わりました。
現役の頃は、毎週、金曜日になるとワクワクしたのに、今は、疲労感だけが漂います。
定年退職してから2年半‥‥、私にはフルタイム勤務が、そろそろ重荷になってきました。
さて、今日は4週間に一度の通院の日でした。そのため、午後から仕事はお休みしました。
午後からの診療受付時間には、少し時間的な余裕があったので、久しぶりに大型書店に立ち寄ることに‥‥。
本の背表紙を眺めながら、幸せな時間を満喫していたところ、一冊の本に目が留まりました。
その本とは、「幸福論」(ヒルティ著、秋山英夫訳:角川ソフィア文庫)です。
私は、岩波文庫の「幸福論」(第一部~第三部)を枕元に置いていて、
折に触れてページをめくったりするのですが、
この本は帯封に「ヒルティの幸福論三部作から、代表的部分を抽出した決定版!」と書いていて、
しかも、岩波文庫より活字が大きくて読み易かったので、迷わず購入することにしました。
帰りの通勤電車の中で、さっそく買ったばかりの本のページをパラパラとめくってみると、
懐かしい次のような文章が、いきなり目に飛び込んできました。
『人を幸福にするのは仕事の種類ではなくて、創造と成功の喜びである。
およそ存在する不幸中での最大の不幸は、仕事のない生活、
生涯の終わりにおいて仕事の成果を持たない生活である。
したがってまた労働の権利というものがあるわけなのであって、またなければならぬのである。
それは、あらゆる人権中最も根源的なものなのである。』
あぁ‥‥神様、ヒルティからすると、フルタイム勤務で弱音を吐く私は、怠け者なのでしょうか‥‥?
「休息を労働のなかに求める」のは、容易なことではありません‥‥よね。(苦笑)
- 作者: ヒルティ,秋山英夫
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/12/21
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