しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

私は怠け者?

ふぅ~、ようやく今週の勤務が終わりました。

現役の頃は、毎週、金曜日になるとワクワクしたのに、今は、疲労感だけが漂います。

定年退職してから2年半‥‥、私にはフルタイム勤務が、そろそろ重荷になってきました。


さて、今日は4週間に一度の通院の日でした。そのため、午後から仕事はお休みしました。

午後からの診療受付時間には、少し時間的な余裕があったので、久しぶりに大型書店に立ち寄ることに‥‥。

本の背表紙を眺めながら、幸せな時間を満喫していたところ、一冊の本に目が留まりました。

その本とは、「幸福論」(ヒルティ著、秋山英夫訳:角川ソフィア文庫)です。


私は、岩波文庫の「幸福論」(第一部~第三部)を枕元に置いていて、

折に触れてページをめくったりするのですが、

この本は帯封に「ヒルティの幸福論三部作から、代表的部分を抽出した決定版!」と書いていて、

しかも、岩波文庫より活字が大きくて読み易かったので、迷わず購入することにしました。


帰りの通勤電車の中で、さっそく買ったばかりの本のページをパラパラとめくってみると、

懐かしい次のような文章が、いきなり目に飛び込んできました。

『人を幸福にするのは仕事の種類ではなくて、創造と成功の喜びである。

 およそ存在する不幸中での最大の不幸は、仕事のない生活、

 生涯の終わりにおいて仕事の成果を持たない生活である。

 したがってまた労働の権利というものがあるわけなのであって、またなければならぬのである。

 それは、あらゆる人権中最も根源的なものなのである。』


あぁ‥‥神様、ヒルティからすると、フルタイム勤務で弱音を吐く私は、怠け者なのでしょうか‥‥?

「休息を労働のなかに求める」のは、容易なことではありません‥‥よね。(苦笑)

幸福論 (角川ソフィア文庫)

幸福論 (角川ソフィア文庫)