しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

新書の魅力

昨日20日の朝日新聞デジタル版「文化の扉」は、新書に関する話題で、

記事の冒頭には、次のようなことが書かれていました。

『数々のベストセラーや話題書を生み出してきた「新書」。

 岩波新書の創刊から今年で80年を迎え、いまや様々な出版社が新書レーベルを持つ。

 手軽な値段と大きさで、アカデミズムと一般読者をつなぐ役割も果たしてきた。』


また、記事のなかで、解剖学者・脳科学者の養老孟司さんは、

ご自身の著書「バカの壁」が400万部超になった理由について、次のように述べられていました。

『読者の立場で言うと、単行本は場所を取るうえ、最近は装丁にも凝って値段が高く、

 アートの世界になっている。文庫本は文字が小さく年寄りにはつらい。

 雑誌的とも言われる新書は社会や自然科学についてのポピュラーな話題を扱い、

 現代にどういう言説が必要かを考えて提供されている。

 今の出版界で一番「生きている」分野じゃないですかね。

 ただ雑誌化に伴い、玉石混交で、ノウハウ本、ハウツー本の類が増えた感もある。

 今の日本では、大学生が新書を読む教養主義はほぼ消えたが、

 知的なことは社会で共有されることに意味がある。そこに新書の役割があるのでしょうね。』


はぃ‥、かくいう私も、新書ファンの一人です。

養老さんが指摘されているように、単行本は値段が高いうえ、寝転んで読むのには重たすぎます。

また、文庫本は持ち運びには便利ですが、文字が小さすぎてシニアには読みづらいです。

その点、値段といい、サイズといい、新書が一番手頃なように思います。


そういえば、約半年前に、段ボール箱で2箱分の本を思い切って処分した私ですが、

新書は不思議と愛着があるので、その対象に入れることができませんでした。

これからも、新書を読んで「リベラルアーツ」の修得に努めていきたいと思っています。


さて、現役時代の後輩職員から、久しぶりに飲み会のお誘いがありました。

そのため、明日のこの日記はお休みすることにします。