しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

下山に楽しみを見つける

全国高校ラグビー大会の準決勝、「東福岡」対「桐蔭学園」の試合をテレビで観戦しました。

試合は48対36で桐蔭学園が勝利。

でも、その内容は、どちらが勝ってもおかしくない、ハイレベルの試合でした。

プレーでは、東福岡の強力なドライビングモールが、強く印象に残っています。

今日プレーした両校選手の何人かが、早稲田大学ラグビー部に入ってくれたら、

私としてはとっても嬉しいのだけど‥‥。

今度は、エンジと黒のジャージでプレーする姿を、楽しみに待っています。


さて、話は変わりますが、今日5日の日経新聞「文化欄」に、

作家・五木寛之さんへのインタビュー記事が掲載されていました。

「平成とはどんな時代だったのか。そして、この後にどんな変化が訪れ、

我々はどう生きてゆけばいいのだろうか。」について尋ねたもので、

次のような含蓄に富んだお言葉がありました。


Q ポスト平成の大きな問題は。

A 人生100年時代といわれ、希望があるようにいう人もいるが、

 全体としてみたら、必ずしも明るい時代ではない。

 50歳以上の世代が世の中にあふれてくるのだから。若者と高齢者の間の緊張感は募るだろう。

 だからいつまでも成長の時代、登山の意識だけでは、いられない。

 いかに上手に下山をするのか。どのように下山に楽しみを見つけるかが大切だ。


Q そのためには、何が必要か。

A 人口が減る50歳以下の世代は大変だ。

 高齢者は、身の回りのことは、できるだけ自分でやり、自分で養生をすることが大切。

 自分としては、過去に執着するつもりはない。

 むしろ、新たに起こるだろう激動を見てみたいという好奇心が強い。

 米国の覇権はこの後どうなるのか、資本主義は、どう変容するのか。

 その新たな変化へ、老いたる胸をときめかしている。


う~む、なるほど‥‥。「下山に楽しみを見つける」ですか‥‥。

自分について言えば、気力と体力が日々「下山」していくなかで、

人生に楽しみを見つけることは、とっても難しいことのように思います。

でも、86歳の五木さんが、過去に執着せず、未来に好奇心を持たれているので、

63歳の私も、もう少し頑張って、世の中の新たな変化を、この目で見届けたいと思います。