先週のことですが、日経新聞では「一歩踏み出すあなたに」というタイトルの連載記事がありました。
多くの若者が新たな一歩を踏み出すこの春に、先輩から新社会人へのメッセージを紹介していくという企画で、
第3回目の4月3日は、南場智子・ディー・エヌ・エー会長のメッセージでした。
以下、特に印象に残った発言を、この日記に書き残しておこうと思います。
・1つの会社で退職するまで働く時代は終わりつつある。将来は案件ごとに最適な人材が世界中から集まって、
目標達成したらその果実を分け合って解散する働き方になるのではないか。
会社の名刺やブランドがないと働けない人はAI(人工知能)などと競合する人材になってしまう。
ただ、一度選んだ会社でまずは夢中になって仕事することも大事だ。
3~5年と期限を決めてまずは仕事に没頭してみよう。成長や評価はその後についてくる。
うまくいかない時は必ずあるが、それを環境のせいだけにしてしまうと拾えたはずの宝物を逃してしまう。
簡単な成功は人を成長させてくれない。
・起業もいいが、就職するならば、新しい企業で仕事を任せてくれ、挑戦の機会のある会社に入りたい。
やることが決まっている従来型の大企業では、業務の一部を任されるだけの場合が多い。
それよりも自分たちで試行錯誤しながら工夫し、市場を生み出す方が成長に近づける。
「千本ノック」が自分の成長につながる。そのなかでも周囲の仕事のレベルが高いのが望ましい。
新入社員は乾いたスポンジだ。どうせ吸うならいい水を吸うべきだ。
大きな仕事に取り組んでいる先輩の背中を追っていれば、数年後の自分も十中八九そうなっている。
・人と企業は、その生きざまが周囲に感動や元気を与える点で似ている。
人間には本質的に「役に立ちたい」「社会に必要とされたい」という欲求がある。
企業も同じだ。競争に勝ち残って株式時価総額を大きくするだけの会社はもう魅力的ではない。
消費者の楽しみや利便性の向上にどれだけ貢献できたかが企業にとって重要となる。
ポスト平成時代には「GAFA」に次ぐ新たなヒーローとなる企業が現れるだろう。
う~む、なるほど‥‥。
「簡単な成功は人を成長させてくれない」
「新入社員は乾いたスポンジだ。どうせ吸うならいい水を吸うべきだ」
「人と企業は、その生きざまが周囲に感動や元気を与える点で似ている」ですか‥‥。
いずれも、新入社員だけに限ったことではなく、働く者にとっての「金言」だと思います。
それと、南野会長は、『ポスト平成時代には「GAFA」に次ぐ新たなヒーローとなる企業が現れるだろう』
とおっしゃっていましたが、それはいったいどんな企業なのでしょう‥‥?
未来を想像するだけで、なんだかこちらもワクワクしてきそうです。