しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

自省自戒の言葉

金曜日が休みで週4日勤務の私は、人様より一日早く、今日から11連休となりました。

といっても、あまり実感がありません‥‥。

出勤する奥様を見送った後は、いつものように、

シーツの洗濯→部屋と風呂の掃除→クリーニングと買い物→父の昼食の準備

→ビデオに録画しておいた「カンブリア宮殿」などテレビの視聴→洗濯物の後片付け→夕食の準備‥‥。

こうして、あっという間に一日が過ぎ去っていきます。こんな調子で11日間を過ごすのかしら‥?(苦笑)


さて、NHKテキスト100分de名著『自省録~マルクス・アウレリウス』を読了しました。

番組のゲスト講師でテキストの著者は、哲学者の岸見一郎さんです。

テキストの中から、特に印象に残ったアウレリウスの言葉を、次のとおり書き残しておきます。


・お前自身には成し遂げ難いことがあるとしても、

 それが人間に不可能なことだと考えてはならない。

 むしろ、人間にとって可能でふさわしいことであれば、

 お前にも成し遂げることができると考えよ。

・我々を守ることができるものは何か。それはただ一つ、哲学だけだ。

・事物は魂に触れることなく、お前の外に静かにある。苦悩はお前の内なる判断からだけ生じる。

・お前の内を掘れ。堀り続ければ、そこに常にほとばしり出ることができる善の泉がある。

・怒らずに、教え、そして示せ。

・お前の生涯はもう終わろうとしている。

 それなのに、自分自身を尊敬することなく、他者の魂の中に自分の幸福を預けている。

・各人は今だけを生き、かつそれだけを失う。

・人生は短い。熟慮と正義を携え、今を無駄にしてはならない。


テキストを読んで、『生きがいについて』の著者、神谷美恵子さんが訳した「自省録」が

岩波文庫から刊行されていることを知り、さっそくネットで注文しました。

文庫本の「訳者序」には、この書物は「古代精神のもっとも高い倫理的産物」と評され、

古今を通じて多くの人々の心の糧となってきたこと、

それは「生を享けた者の中でもっとも高貴な魂」がこの書の中で息づいているからであり、

その魂のたぐいまれな真実さがつねにあらたに我々の心を打つからである、と書かれていました。


真新しい文庫本が、いつか「座右の書」となるように、

いつも枕元に置いて、「自省自戒の言葉」に日々触れてみたいと思っています。

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)

マルクス・アウレリウス『自省録』 2019年4月 (100分 de 名著)

自省録 (岩波文庫)

自省録 (岩波文庫)