しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「希望」という二文字

昨日の続きです‥‥。

日記を書きながら、二冊の本に書かれた「希望」についての記述を思い出しました。


その一冊は、村上龍さんの『希望の国エクソダス』(文春文庫)です。

『この国には何でもある。ただ、「希望」だけがない』

希望の国のエクソダス (文春文庫)

希望の国のエクソダス (文春文庫)

もう一冊は、社会学者・小熊英二さんの名著、

『生きて帰ってきた男~ある日本兵の戦争と戦後』(岩波新書)です。

『さまざまな質問の最後に、人生の苦しい局面で、もっとも大事なことは何だったのかと聞いた。

 シベリアや結核療養所などで、未来がまったく見えないとき、

 人間にとって何がいちばん大切だと思っていたか、という問いである。

 「希望だ。それがあれば、人間は生きていける」そう謙二(小熊さんの父親)は答えた。』

第一生命経済研究所のレポートは、前者の「希望」を、

そして、私は、後者の「希望」を想起しているのだと思います。

「希望」という二文字を語るのは、重くて難しいものがあります‥‥。