日経新聞では今月から「令和を歩む」という特集の連載が続いていましたが、第七回目の今日が最終回でした。
最終回の執筆者は新井紀子・国立情報学研究所教授、タイトルは『AIに勝る読解力養おう』で、
次のようなことが書かれていました。
『これまでの研究でAIの限界がハッキリした一方で、
多くの中高生がAIと同じように読解力が不足していることもわかった。
読解力といっても文学の鑑賞ではない。
教科書や新聞など事実について書かれた文書を正確に理解する力だ。
これを放置するとAIに仕事を奪われる層が増え、格差が広がる危険性がある。
読解力は生産性に直結する。
文書やメールを読んできちんと実行できないメンバーが組織の中に数人いるだけで、
ビジネスやプロジェクトは滞り、生産性は下がる。
AIと差別化できる力は「創造力」だとする論もあるが、
論理性や構成力のない思いつきはアイデア倒れになりやすい。
型破りは基本の型が身についたうえで破壊するから型破り。
まず母語である日本語やAIの基礎となる数学をしっかり身につけてほしい。
子供たちに読解力を身につけてもらうリーディングスキルテストに取り組んでいる。
読解力が身につけば生産性が高い人材になり、安心して生きていける。
そうしたシンプルなメッセージが伝えられればいい。』
う~む、なるほど‥‥。文章を正確に理解する読解力は、生産性につながるのですね‥。
また、若い頃に日本語や数学をきちんと身につけることの大切さも理解できました。
私も孫娘に、しっかりとこのことを伝えたいと思います。