昨日から雨が降り続いています。
こちらでは、今年は梅雨入りが遅く、盛夏の時期の渇水を心配していましたが、
この二日間でまとまった雨が降ったので、少し安心しているところです。
そして、町内では田植えが終わった水田が目立つようになり、
お隣の家のアジサイは、雨に打たれて色鮮やかさを増しています。
でも、あまり降り続くと、今度は災害の心配をしなくてはなりません。
ことほど左様に、自然とのお付き合いは、なかなか難しいものがあります‥‥。
さて、今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、多和田葉子さんの
『平和な時には、国がいのちを守ってくれて、戦争になったら国を守るためにいのちを使う、
という国家生命保険には入りたくないのです』という言葉で、
いつものように、鷲田清一さんの次のような解説がありました。
『そもそも国といのちはいずれかを選ばねばならぬ選択肢ではないと、ドイツ在住の作家は言う。
政治に求めたいのは、いのちでなく「人権」の保護。
そこでいう「人間」の概念を諸文化がこれまでどう理解してきたかも丹念に分析しておこうと。
訪問授業「いのちと人間」(桐光学園中学校・高等学校編「高校生と考える21世紀の論点」)
から。』
う~む‥‥。「国家生命保険には入りたくない」ですか‥‥。
でも、人間の生存基盤である国家は、最後はだれがどのように守るのでしょう?
「人間」と「いのち」と「人権」‥‥。
考えれば考えるほど答えが出そうにない、とても難しいテーマだと思います。
ということで、今日は「難しい」を感じた一日となりました。