しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

道を休まず歩む

日経新聞電子版「ブック」では、『ビジネスに効く「文庫」はこれだ!』の連載が続いています。

その第2回目は、カリスマ経営者や芸術家、スポーツ選手など「偉人」が書き記した名著でした。

シリーズの案内役、メルマガ「ビジネスブックマラソン」を運営する土井英司さんは、

偉人に学ぶのは、「心の置き所」「モノの見方」「決断力」であり、

まず最初に「心の置き所」を学ぶために読んでおきたい本として、

松下幸之助さんの名著『道をひらく』(PHP研究所)を挙げられていました。

そして、その著書のなかから、次のような名言を紹介されています。


『この道が果たしてよいのか悪いのか、思案にあまる時もあろう。

 なぐさめを求めたくなる時もあろう。しかし、所詮はこの道しかないのではないか。

 あきらめろと言うのではない。いま立っているこの道、いま歩んでいるこの道、

 ともかくもこの道を休まず歩むことである。自分だけしか歩めない大事な道ではないか。

 自分だけに与えられているかけがえのないこの道ではないか。

 他人の道に心をうばわれ、思案にくれて立ちすくんでいても、道はすこしもひらけない。

 道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。』


『逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。

 謙虚の心を忘れぬことである。素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境は自惚を生む。

 逆境、順境そのいずれをも問わぬ。それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。

 ただその境涯に素直に生きるがよい。素直さは人を強く正しく聡明にする。』


う~む‥‥。改めて読むと、心にジーンと響きます。

ところで、ちょっと汚い話で恐縮ですが、私はトイレに数冊の本を常備しています。

その一冊が『松下幸之助日々のことば~生きる知恵・仕事のヒント』(PHP研究所編)。

もう一冊が『安岡正篤一日一言~心を養い、生を養う』(致知出版社)。

どちらも、文庫版ではなく新書サイズですが、私のお薦めの本です。

ただ、毎日のようにトイレで目を通していても、人間として未熟で成長の跡が見られない私‥‥。

ですから、「父の日」に、世間のお父様方にお薦めしても、まったく説得力がありません‥‥。(トホホ)

安岡正篤一日一言

安岡正篤一日一言