しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

富の創造

この4月から短時間勤務のため、明日金曜日は仕事はお休みです。

短時間勤務と言っても、仕事の内容と仕事の量は変わらないため、

月曜日から木曜日までは必死になって仕事を処理しなければなりません。

ひょっとしたら、現役の頃よりも職務に専念しているかもしれません‥‥。(苦笑)


さて、日経新聞では、「参院選 深めたい論点」の連載が続いています。

今日は、成長戦略「子や孫の所得増を描け」というタイトルで、

吉川洋立正大学長へのインタビュー記事が、次のように掲載されていました。


Q 成長率を高めるカギは何ですか。

A 人口が減れば労働力が減るので1人あたりのGDP国内総生産)を高めないといけない。

 それにはイノベーションが必要だ。大半は民間企業の仕事だが、政策も関係する。

 経済を変えるような政策が成長戦略だ。


Q 与野党の公約は成長戦略の色が薄いように見えます。

A どうも「配給」に偏っている印象だ。短期の景気対策に関心が集まりがちな一方、

 長期的に経済を成長させ、国全体の豊かさを高める視点に欠ける。

 今の生活が心配なのは当然だが、多くの人は子や孫の世代のことも考えているのではないか。

 将来の所得を高めて福祉を増大するには経済成長が大事になる。もっと議論があっていい。

 政策として本来必要なのはマーケットメーキング(市場創出)、規制改革だ。

 増えている観光客の布団を用意するだけではなく、新しい価値や需要を生むような取り組みが求められる。

 スポーツにしても面白さはルール次第。そのルールづくりは政府の仕事になる。

 観光に続く成功例が見当たらない。ウーバーのようなシェアリングエコノミーも広がっていない。

 変わらない規制がビジネスチャンスを狭めている。時代やテクノロジーに応じて規制も変えないといけない。


う~む、なるほど‥‥。

吉川学長がいつも述べられている「イノベーション」という言葉が、ここでも登場しています。

でも、記事でも指摘しているように、今回の選挙で、

市場創出や規制改革など、成長戦略を訴える政党や候補者は、見当たらないような気がしています。

政府の仕事と思っていないのかもしれません。

やっぱり私は、「富(豊かさ)は、創造しなければ分配できない」という言葉が、

その実現に困難が伴うにしても、真理のように思います。違うかしら‥?


投票日まで残り2日間です。その間、各政党や各候補者の主義・主張に、できるだけ耳を傾けたいと思います。