今日は、一年で最も暑い頃とされる、二十四節気「大暑」の節入り日です。
気温については、暦どおりに蒸し暑いものの、いまだ梅雨が明けず、
入道雲には程遠い、どんよりとした曇り空の天気が続いています。
さて、今月19日付けの「溜池通信」〈From the Editor〉欄で、
「かんべえ」さんが、「脱・昭和の常識」と題して次のようなことを書かれていました。
『‥‥思えば入社当時の1980年代、会社でバリバリ仕事していた先輩たちは、
すごい貫禄があって怖かったのですが、会社を去ったらあっけなく逝ってしまうことが多かった。
「モーレツ商社マンの平均寿命は59歳」などという都市伝説があったほどです。
当時は海外駐在の苦労も今の比ではありませんでしたし、夜のお付き合いも半端じゃなかった。
まさしく「太く短く」という時代でありました。
それでも先輩世代が、会社に滅私奉公していたのは無理もありません。
何しろ大学を出てすぐに入った会社で、定年までみっちり働いて、
余生はそんなに長くなかったのですから。昭和の常識は、当時としては合理的だったのです。
ところが今や「人生100年時代」。会社を離れてからの人生が数十年もある。
こうなると「一社懸命」は不合理な選択となります。
どうかすると会社の寿命よりも、人の寿命の方が長いのですから。
そりゃあ転職もありだし、フリーランスの人生もありでしょう。
ということで、働き方の常識を昭和から令和へと切り替えなければなりません。
若い人たちにアドバイスするとしたら、残業するくらいならその時間で何か得意分野を磨いて、
副業のネタを作っておいた方がいい。
いざというときの保険にもなるし、幸いなことに副業で過労死する人はおりません。
長寿社会は「個」が強くないと務まりません。
変な言い方になりますが、「人生100年時代」は始まったばかり。
それに沿って新しい常識が誕生し、過去の常識がどんどん忘れられていく。
だから「昭和の時代」をうまく忘れることが必要ですね。
昭和の教育を受けた世代にとっては難しいことなのですが。』
う~む‥‥。(沈黙)
長寿社会は、「個」というものが大切になりそうなことは、何となく理解できますが、
「昭和の時代」を忘れることは、「働き方の常識」を含めて、私にはできそうにありません。
なにせ、明日は今日よりも豊かになれるという、
「高度成長~日本を変えた6000日」の時代、「昭和そのもの」を生きてきましたから‥‥。
令和の時代に取り残されそうな、昭和の教育を受けたオジサンがここにも一人います‥‥。