今月9日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、オーストラリア国立公文書館の
『Your story,our history』という言葉で、
いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。
『そのホームページに2010年から17年まで掲げられていた標語。
人の一生にはそれぞれの背景と物語がある。国家の統治にもまた経緯と歴史がある。
その一つ一つを大切にし、闇に葬ることのないよう、膨大な記録と証言を集め保存する。
後の世代が自身と家族の物語を、「国と民主主義」の歴史をさらに紡いでゆくにあたり
正しい判断をなしうるよう、資料を能(あた)うかぎり緻密(ちみつ)に収集し、整理する。』
う~む、なるほど‥‥。
一読して、素晴らしい言葉とその解説だと思いました。
「人に物語あり、国家に歴史あり」ということですね‥。
特に、「人に物語あり」では、さだまさしさんの名曲「主人公」を、連想的に思い起こしました。
♬ あなたは教えてくれた 小さな物語でも 自分の人生の中では 誰もがみな主人公
時折り思い出の中で あなたは支えてください 私の人生の中では 私が主人公だと
そして、自分のこのつたない個人的な日記も、ひょっとしたらいつの日か、
「孫娘や、そのあとに続く世代の役に立つ日が来るかもしれない。」と思いました。
いや‥‥、そんな大それたことは考えずに、日々の雑感を、これからも淡々と書き続けていきたいと思います。