しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

器用より無骨に

今月8日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、俳人松尾芭蕉

『終(つひ)に無能無才にして此(この)一筋につながる』という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『「幻住菴記(げんぢゆうあんのき)」から。

 「奥の細道」を旅した後しばらくして、俳人は琵琶湖畔・大津の山中にある庵に移り住んだ。

 自分は仕官や出家を願ったこともあるが、若い頃から俳諧をむやみに好み、

 なおかつそれで世過ぎできたので、他には身を入れないまま今日に至ると、その生涯をふり返る。

 そして庵の名のとおり、人生も「幻の栖(すみか)」だと。器用より、無骨(ぶこつ)に一筋。

 いいではないか。』


う~む、なるほど‥‥。「器用より無骨に」ですか‥‥。

多くは語りません。

何事にも不器用で、生きるのが下手な私には、骨身に染みる、有難い励ましの一言に聞こえます‥‥。