先月30日に放映されたNHKスペシャル『ボクの自学ノート~7年間の小さな大冒険』は、
とても内容の濃い、秀逸なドキュメンタリー番組でした。
この番組がどんな内容だったのか、長く記憶しておくために、
番組HPからその紹介文を、次のとおり引用させていただきます。
『自らテーマを見つけて学ぶ「自学」を小3~中3までの7年間、人知れず続けた少年の記録。
昨年の「子どもノンフィクション文学賞」大賞作を基に描くドキュメンタリー。
リリー・フランキーやノンフィクション作家の最相葉月が称賛する中3男子の作文が
密かな話題を呼んでいる。昨年の「子どもノンフィクション文学賞」で大賞に輝いた、
北九州市在住の梅田明日佳くんの作文だ。
なぜ、彼は「自学」を人知れず続けたのか。彼に起きた数々の“奇跡”とは‥‥。
地域の大人との交流を通して成長した7年間の軌跡を彼の「自学ノート」から紐解く。』
明日佳くん地道な努力と前向きな行動に感心したのはもちろんのことなのですが、
私はその明日佳くんと真摯に向き合われた、明日佳くんのお母さんと地域の人びとに感動を覚えました。
なかでも、スウェーデンという国の「個を伸ばす教育」や、
アインシュタインの「文章で自分の考えを表現する力」を語られた、
安川電機みらい館・岡林館長のお言葉が、強く印象に残っています。
そして、番組の最後では、明日佳くんの次のような言葉を紹介していました。
『このノートは僕の歴史年表だ。これからも静かに僕を励まし続けてくれる。
これからも僕は、変わり続ける為に変わらずに書き続ける。言葉の旅は続くのだ。』
明日佳くんの「言葉の旅」がこれからも長く続き、
その言葉と行動が次に誰かを励ます力となりますよう、私もお祈りしたいと思います。