しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

遥(はる)けさに浸る

今日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、私の好きな詩人・茨木のり子さんの

単一民族という時、日本人の顔、顔、顔がそれを大いに裏切っているのは愉快である。」

という言葉で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『人の顔は「一本の茎の上に咲き出た一瞬の花」だと詩人は言う。

 蕾(つぼみ)もあれば、咲きそめ散りかけも、萎(しな)びた実もあると。

 が、愉(たの)しみは「はからずも日本列島で咲いている」様々の顔にふれること。

 すれ違う人を見てはスラブ系?インド系?などと想像する。

 自分の顔にはシルクロードを流離(さすら)った「胡族の末裔(まつえい)」が映るかもと、

 その遥(はる)けさに浸る。随想集「一本の茎の上に」から。』


う~む、なるほど‥‥。人間の顔は「一瞬の花」なのですか‥‥。

では、私の顔のルーツは、何処に由来しているのでしょう?

遥か大昔のご先祖様は、どこからやってきたのでしょう?

北方騎馬民族系? 南方ポリネシア系?

極端に寒がりだけど、夏の暑さにも弱い私は、そのどちらでもないのかな‥‥?

たぶん、顔だけではなくて、軟弱な身体・精神のDNAも、

ご先祖様から有難く(?)受け継いでいるのでしょうね‥‥。


日々の生活を忙しく送るなかで、時には立ち止まって、

「遥(はる)けさに浸る」のも、実はとっても大切なことなのかもしれません。