しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

「段取り」をつけられる人

先月27日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、池波正太郎さんの

「上出来。それでいいよ。一つだけでもいいところがあれば充分だ。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『作家の若い友人が、結婚したい女性がいるがいま一つもの足りないとこぼす。

 気に入っているのはどこかと訊(き)くと、「約束の時間を、きちんとまもること」だと。

 ならば大丈夫と、作家は断言する。誰とて身仕度(みじたく)には時間がかかる。

 それでも時間を守るのは相手の時間を大切に思うからだと。

 ちゃんと「段取り」をつけられる人は信じてよい。随想集「芝居と映画と人生と」から。』


う~む、なるほど‥‥。「時間を守るのは相手の時間を大切に思うから」ですか‥。

「段取り」をつけられる人は信じてよいというのは、誠にそのとおりだと思います。

私は取柄が何にもない人間ではあるけれど、「時間を守る」ことに関してだけは、

亡き母の教えもあって、子どもの頃から心掛けてきたつもりです。

「これからも心したい」と決意を新たにさせる、短いけれど奥の深い言葉とその解説でした。