しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

信頼があっての責任

昨日18日の朝日新聞一面コラム「折々のことば」は、教育学者・苅谷剛彦さんの

『英語で「セルフ・レスポンシビリティー」という言い方は普通しません。

「レスポンシビリティー」だけで十分だからです。』という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『自己責任などと言う必要はない。責任とは相手に応答(レスポンド)できること。

 何かを委(まか)されているとの自覚をもって処すること。

 それは人への「信頼」があってはじめて可能だと、教育学者は言う。

 お前の責任だと突き放すのも、責任の所在を不明にして共有するのも、責任逃れでしかない。

 吉見俊哉との対談「大学はもう死んでいる?」から。』


「自己責任」や「結果責任」という言葉は、いつごろから使われ出したのでしょうか‥?

思うに、三位一体改革など「小泉構造改革」の時代からであったように思います。

私自身も、これまで「自己責任」という言葉を軽々しく使ってきたのではないかと、

苅谷さんの言葉を読んで、深く自省するところがありました。