しんちゃんの老いじたく日記

昭和30年生まれ。愛媛県伊予郡松前町出身の元地方公務員です。

法要を終えて

母と祖母の二十五回忌の法要が、今日、無事に終わりました。

ただ、ちょうど、法要開始時刻の午前11時前から、お墓に塔婆をお供えする正午頃にかけて、

強い雨が降るという、あいにくのお天気でした。


二人とも小学校の先生をしている弟夫婦に会ったのは、今年のお正月以来でしたが、

まさかその時には、今のコロナ禍なんて想像だにできませんでした。

法要後の会食では、教育現場におけるコロナ対策の苦労話を聞くことができましたし、

また、満一歳になった弟夫婦の孫娘二人の成長ぶりにも話が盛り上がりました。


ご住職の講話のなかでは、今回の二十五回忌のように、年忌法要が行われるのは、

インドや中国にはなくて、日本独自のものだというお話がありました。

法要は故人を偲ぶ機会であると同時に、遺族それぞれの絆を再確認する機会でもあります‥‥。

公共データ共有の必要性

原田亮介・日経新聞論説主幹のニューズレター「NIKKEI Briefing」を読んで、

大いに納得するところがありました。

今日のメール配信記事は、「デジタル臨調という夢想」というタイトルで、

そこでは次のようなことが書かれていました。


『‥‥政府がIT戦略会議を設けたのは森首相当時の2000年でした。

 20年たちますが、はかばかしい成果は得られていません。

 政府CIO(内閣情報通信政策監)がもうけられ、

 今後のシステム開発は「クラウド・バイ・デフォルト」の原則を定め、

 各省庁が統一感なく進めてきたシステム整備も一元管理に改めるといった進展はあります。

 しかし専門人材の不足や縦割りの弊害はなくなっていません。

 「システムはしょせん道具」「現業部門に抗しきれない」といったぼやきは民間でも聞く話です。

 過去はそうかもしれませんが、今は「データが石油」といわれる世紀です。

 もっと戦略的な思考が必要でしょう。

 6月中旬、国立情報学研究所のリモート中継のイベントに中西宏明経団連会長が登壇しました。

 力説したのは公共データの共有の必要性でした。

 「地震や洪水時に地下インフラのデータが大事。現状は電力、通信、ガスすべてバラバラ」と

 見直しを訴えました。

 さらにサイバーセキュリティにも言及し「一番弱いのは国かもしれない」と懸念を示しました。

 ここから先は妄想の類いかもしれません。

 かつて、経団連会長だった土光敏夫氏が率いた第2次臨時行政調査会(土光臨調)は

 強力なリーダーシップのもとで行革の大なたを振るいました。

 政府のデジタル化もそのくらいの「しかけ」で臨まないと進まないように思えます。

 トップが安倍首相なのか次の首相になるのかはわかりませんが、

 「デジタル臨調」を掲げて中西会長のリーダーシップを仰ぐというのは夢想が過ぎるでしょうか。』


う~む、なるほど‥‥。「デジタル臨調」ですか‥。なかなか良いアイデアだと思います。

「夢想」ではなく、是非、そのような「しかけ」を実現していただきたいものです。

「データが石油」という共通の認識を持って、皆がその「資源開発」に取り組むべきだと思います。

「死の準備」を考える

朝日新聞デジタル版の無料会員の閲覧可能記事が、月5本になったことを受けて、

私のお気に入りの一面コラム「折々のことば」も、厳選して記事を読むように心掛けています。


昨日24日の「折々のことば」は、科学史家・村上陽一郎さんの

「我々の社会は、「死」を如何(いか)に身近に感じ得るか、という点で、

準備が少なすぎるのではないか。」という言葉で、

いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。


『戦時下、人命が余りに軽んじられた反動で、命の「至上の価値」を唱えるうち、

日々死の脅威に晒(さら)されている人々を支える体制も手薄になっていたと、科学史家は憂う。

この社会は「隣にいる成員が日々次々に死んでいく社会」でもあるのに、

その過程に人は子細に目を向けていないと。「近代科学と日本の課題」(「中央公論」7月号)から。』


う~む‥‥。(沈黙) とっても重たいご指摘だと思います。

仏教の世界で年忌法要があるのは、故人を偲ぶ機会であると同時に、

自らの「死の準備」と、他者への「生の配慮」のために、欠かせない「儀式」なのかもしれません‥‥。

コラムを読んで、そのように感じた次第です。

いろいろと悩ましい

平成8年の7月と12月に亡くなった、母と祖母の二十五回忌の年忌法要が近づくにつれて、

いろいろと悩ましい問題も抱えることになりました。

ちなみに、我が家は真言宗なので、他宗派のように、二十三回忌と二十七回忌は行わず、

二十五回忌を24年目に行い、三十三回忌で弔い上げとなるそうです。


まず、場所については、自宅で執り行うことにしました。

人数については、父と私たち夫婦、そして弟夫婦の最少人数とし、

私の娘や弟の息子たちには、こちらからは声を掛けるのをやめることにしました。

また、ご住職の読経が終わり、お墓へ塔婆を持っていた後、会食をどうするか、

少人数なので、どこかへ食べに行くことも考えましたが、

これも仕出し業者に、簡単なお弁当を自宅に持ってきてもらうことにしました。


考えてみるに、これらはすべて、新型コロナウイルスの感染を心配しての個人的な対策です。

こうした個々人の対策が冠婚葬祭業に、少なからず影響を及ぼしているのでは‥?と考えた次第です。


追記 

年忌法要も、8年後の三十三回忌で弔い上げとなるみたいです。

父は生きていれば100歳‥‥。

私も、それまではなんとか生き抜いて、長男としての最後の務めを果たしたいと思います。

勉強不足が露呈しました

昨日のこの日記で、「行政手続きのデジタル化」がおくれていることを書きました。

すると、今日の日経新聞デジタル版に、

「デジタル化へ規制見直し~コロナ後にらむ骨太方針骨子」というタイトルで、

次のようなことが書かれていました。


『今後1年間の経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)を巡る議論が22日、本格的に始まった。

 政府は骨子で社会や行政のデジタル化を進める考えを示し、

 対面や押印を求める規制と慣行の見直しを掲げた。

 オンライン診療の恒久的な規制緩和に道筋をつけられるかなどが焦点となる。

 22日の経済財政諮問会議に示した骨子では、デジタル化を最重点課題に据えた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、

 オンラインを使ったサービスや働き方の重要性が高まったためだ。』


この記事を読んで、久しぶりに内閣府の「経済財政諮問会議」のHPを覗いてみると、

有識者議員提出資料「“新たな日常”を支える地方行財政の実現に向けて」のなかに、

例えば、次のようなことが書かれていました。


・住民情報や税関係などの基幹系システムの標準化については、

 その根拠となる法律を策定し、今後1年間で集中的に取組を進めるべき。

 標準を設ける対象事務の早急な特定・工程化を図るとともに、

 IT専門人材の中長期派遣や複数自治体でのCIO兼務等を促すべき。


・全自治体において、マイナポータルからのオンライン申請システムと

 AI・RPAによる事務処理の効率化のための基礎的なシステムを国主導で整備し、

 さらに自治体による独自の機能拡充のうち効果が大きいものは国が横展開すべき。


・今後、新たな感染症や大規模災害 等の場面では、国民の生活・命を守る観点から、

 国・自治体間等で必要なデータ連携をすることを原則とし、

 そのための情報収集・共有システムを標準化すべき。


そして、このような提言を受けて、骨太の方針(案)には、

「“新たな日常”構築の原動力となるデジタル化への集中投資・活用と

その環境整備(デジタル・ニューディール)」という「力強い」記述がありました。


はぃ‥‥、自分がいかに勉強不足なのかを痛感しました。(反省)

もうすでに、行政手続きのデジタル化加速への検討が始まっていたのですね‥‥。

これからは、次世代のために、こうした施策を一刻も早く実行に移していただきたいと思います。