午前中、ご先祖さんのお墓参りをし、お線香を手向け、そして、父の一日も早い快復を祈りました‥‥。
さて、町立図書館で借りてきた『サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福』
(ユヴァル・ノア・ハラリ著:河出書房新社)を読了しました。以前から読みたかった本でした。
本書の中で、印象に残ったいくつかの記述を、次のとおりこの日記に書き残しておきます。
・ホモ・サピエンスが世界を征服できたのは、何よりも、その比類なき言語のおかげではなかろうか。
・効力を持つような物語を語るのは楽ではない。難しいのは、物語を語ること自体ではなく、
あらゆる人を納得させ、誰からも信じてもらうことだ。
・私たちとチンパンジーとの真の違いは、多数の個体や家族、集団を結びつける神話という接着剤だ。
この接着剤こそが、私たちを万物の支配者に仕立てたのだ。
・歴史の数少ない鉄則の一つに、贅沢品は必需品となり、新たな義務を生じさせる、というものがある。
人々は、ある贅沢品にいったん慣れてしまうと、それを当たり前と思うようになる。
そのうち、それに頼り始める。そしてついには、それなしでは生きられなくなる。
・「共同主観的」なものは、多くの個人の主観的意識を結ぶ
コミュニケーション・ネットワークの中に存在する。
たとえ一個人が信念を変えても、あるいは、死にさえしても、ほとんど影響はない。
だが、もしそのネットワークに含まれる人の大半が死んだり、信念を変えたりしたら、
共同主観的現象は変化したり消えたりする。
・信頼こそ、あらゆる種類の貨幣を生み出す際の原材料にほかならない。
読み終わった本書を町立図書館に返却に行き、その代わりに下巻を借りて帰りました。
町立図書館に行って書棚を眺めていると、読んでみたくなる本が次々に発見できます。
そのことが、今の私の、数少ない楽しみの一つになっています‥‥。